２０００年６月２８日（水）
よんどころない物理的な事情によりネグラ替えをした。
そんなわけで考えた挙句、一応場末の一軒にとりあえず腰を据えるつもりにはなった。ひとつはスペックの甘い現金機が多いこと、換金率が安い分、ＣＲの釘が見た目で幾分マシなこと。いささかと云うか、かなり頼りないが、それでも見て回った中ではマシなのだからしょうがない。いまのところは山寺日記をメインに打っているのだが、困ったことにと云うか、当たり前と云うか、スペックの甘い台ほど釘が渋い。文句を云えた義理では無いが、この換金率でこの寄りとヘソでは。他店より甘く見えるシマでも見た目ほど回らない台ばかりで、特にダイドーのゲージの悪さにはほとほと困ったものだ。
そんなこんなで山寺日記でも２５・６回程度、よくて２７・８回と云う台をこのところ打っていて、打ちながらほとほと情けなくなってくる。なんでこんなのを有り難がって打たなきゃならんのだ。しかし、他の店に行ったらもっと回らないのは目に見えている。そんな台ばかり打っているのでロクな結果がついてくる筈も無い。今日も今日とて、朝イチに入店して唖然とした。昨日打った台の道釘がもうシメられている。ざっと見ても特にアキは見当たらない。平日からこれでは。とは云うものの往生際が悪く、打ったことのない台とかをあれやこれや打ってみては失望し、結局一番出来のいい台で打ってみたものの、当たらないうちに釘通り回りも落ちてきてヤメ。ヤケクソで打ってみたアジャコングで一度当たったが、持ち玉になって悲しいほど回らないので恥をしのんで１０００個ばかりでも交換。ＣＲの方は客が付いてしまっているし、三万近い負債を背負った今から打つ気にはなれない。さあもう打つ台が無いぞ。
昼をまわったばかりだが涙を飲んでお帰りか。この調子では先行きホントに困ったことになる。さてレシートを煙草にでも換えて．．．と思ったところでまだ足が動かない。悔しいのもそうだがなにかまだやり残しているような気がする。えーい、ままよとこれまで全く無視していたファインプレーを見る。何故無視していたかと云うと、低換金率で定量制だから。既に今月は救い難い収支になってしまっているので、大きく勝って収支を上げることしか考えていなかった。そんなわりには大きく勝てるような台を打っていなかったのだが、最初から羽根モノを打つという考えは全く浮かばなかった。この際しょうがない、とにかく少しでも挽回して帰ろう。客も一人しかいないし、ざっと見ると一応打てる台が何台かある。少しは意地を見せたい、などと考えるのがそもそも間違いなのか。
一台め、鳴きが覚束ないので１５００円でヤメ。二台め。これは釘は間違いなくいいのだがなかなかＶに来ない。ようやく５０００円でＶに来て、そこから１５ラウンドを連発してあっという間に打ち止め。しかし、どうやらあまり寄りのクセはよくなさそうだ。三台め。これはクセがいい。やたら鳴くし、これなら楽勝だ。案の定、３０００円で食い付いて１ラウンドと７ラウンドばかりでも打ち止め。１５ラウンドは二回だけで、それも二回目の途中でストッパーが降りた。やれやれ。気持ちだけ挽回したし、少しは気が晴れたので帰ろうと景品カウンターまで行くと、間の悪いことにまだ交換所の休憩時間だ。こうなったら三台打ち止めてハットトリックを決めてやろうなどと馬鹿なことを考え始めた。全く救い難い。こんなことだからいかんのだ。などと分かっていながら４台め。これは明らかにクセが悪い。よって５００円でヤメ。まだ一台ある。５台め。これも寄りが釘ほどでは無いし鳴きにムラはあるものの、一応１５００円でＶ。また１ラウンド。しかし不思議なことにこの出玉で打ち止めまで行った。ハットトリック達成。わーい。少しは溜飲が下がった。とは云うものの、負けてんじゃん．．．。まあ、会員になれば連続遊戯も出来るので打つ台が無かったら最悪このシマでせこせこ打っていればプラスには出来そうだ。それが分かっただけでも儲けものと考えなければ。なんか昔Ｒ店で玉ちゃん打ってたことを思い出す。苦しいなあ．．．。そんなわけでようやく会員になることに。
とにかく今月は前代未聞の不運続きで目も当てられない収支になってしまったが、結局いつも同じことの繰り返しなのだ。妙なジグマ根性のなせるものなのだ。同じ店に通っていると、どうしてもその店のレベルで考えてしまう。釘が渋くなるとそのレベルに合わせてしまう。いつもいつも同じことの繰り返しだ。最初から安心して打てるほどの釘を打っていないことをどうしても忘れてしまう。所詮不ヅキだなんだと云っても、そんな程度の台を打ってしまっているのだ。だからちょっと不ヅキが続くと、今度はツキで勝とうなどと思い始めてしまう。人間とはホントに弱いものだ。我ながら情けないよ。
本日の収支 −１４，０００
＜追記＞結局、この日記を書いた翌日に止め打ちを注意され、それでなくてもようやく換金率の割にはたいした釘じゃないことに気付き、また放浪の日々。