a day in my life

「啓示」

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99年6月19日(土)

最近この日記、更新の頻度が落ちているが、要するに書くことが無いのである。とにかく、僕自身のパチンコに関して言えば、ツキが全く変わらないのだ。何をどうしようが、いかにベストを尽くそうが、スペックも期待値も遠いところにある。この何日かも全く変わらない。おかげで月間赤字はほぼ確定である。というよりこの一ヶ月というものを考えると、事実上とっくにパンクしているも同然である。僕の日記はデータがなんぼとか、収支がなんぼと言ったものではないので、結局ツイてないというグチを書くしかなくなる。今はもはや理不尽さを嘆くこと以外に書くことが無い。そんなグチばかり毎日読みたがる人もいないだろう。

以前fragmentsの方で引用したことのある本で、「ツキの法則」という本があって、統計学、確率論の立場からギャンブルにおける「ツキ」とは何か、ということを考察したものなのだが、当然導き出されている結論は単なる統計学上の偏りに過ぎない、ということである。しかし、僕の場合、ここまで徹底して、しかも延々と長い間続いていると、とてもそうとだけは思えなくなる。

今日は起きられなかったので恐る恐るR店に行き、ほぼ全台を見て選んだモンスターハウスを打った。回転率は27・8回。なんら間違いでは無い、と思う。しかし、とにかく今の僕は初期投資がやたら嵩むのだ。なかなか当たりが引けないので持ち玉比率は一向に上がらない。機種の選択が、といわれそうだが、確率が83分の1だろうが、227分の1だろうが、367分の1だろうがおかまいなしである。僕にできるのは理論上期待値の高い台、釘の根拠のある台を選ぶことだけである。

結局投資2万8500円で引いたのはカス。それまでに幾度となく連続ツルツルからのおばけつかみやフラッシュコマ送りをはずした挙句。そして、当然の如く回りが落ちて、当然の如くノマれ、当然の如く二の矢が放てない。その後、ここのところの非常手段である羽根モノに移り、玉ちゃんファイトを打つが、所詮同じことである。どうしても展開がついてこない。いつもなら悪くても4000個を超えるところぐらいまでは一度は行くのだが、今日は2500個まで行くと頑として玉ちゃんが引けなくなる。釘にある程度自信がある分、ノマれても半ば意地になって打っていると、しまいには頑としてVに入賞しなくなってしまう。一回のV入賞に50回以上も毎回開放しなければならない。けして寄りが悪いわけではないのだが。

こんなことが毎日続いているのだから、もはや統計学上の偏りだ、などと簡単には割り切れない。何者かの意思を感じてしまう。もしそれが神なのであれば、神は僕をつぶそうと必死になっているように思える。玉ちゃんを打ちながら、遂にそんなことを考え始めた。もう末期症状である。ふと何かに似てるな、と思ったら、昔の日航機事故を起こした心身症の機長みたいだ、と気づいた。もしかしたら心身症寸前の被害妄想かもしれない、と。いずれにしても、ここまで長い間、連日運の無さをこれでもかと押し付けられたことは未だかつて無い。すべてツキで負け続けているとまでは言わないが、自分では決して大袈裟に悲観しているつもりもない。だからこそまだ打ち続けている。しかし、現実としてここに書いている以上にツキが無いのである。実際問題としてここまでツイていないとさすがにどうしようもないよ。それが延々と続いているのだから、気が滅入らない方がどうかしている。

最終的に思い至ったのは、とにかく休もう、ということだ。流れを変える、などと都合よく考えるつもりではない。自分の運命に抗おうと精一杯やってきた挙句、疲れ果てているのだ。とにかく休め、それが僕の受けた自分による啓示だ。

そんなわけで、この日記の更新も少し休もうかと思ってます。爆発的にツキまくったりするまで。そんなことあるかどうかわからないけど、少なくともこんな日記読ませられたら読んでる方も気が滅入るでしょ。しかし、こんな毎日が一月以上も続いていて、未だに髪が薄くなったり、胃潰瘍になってなかったりする方が奇跡だ。でも痩せたな。

本日の収支 −46,500

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