a day in my life

「普通の人々」

Episode1...

99年10月29日(金)

二日で19時間も寝てしまった。お陰で今日は8時に目が覚めた。今週はもう風邪(だと思う)でボロボロである。なぜ(だと思う)なのかと云うと、症状は風邪なのだが熱が無かったから。もしかしてうちの体温計は壊れているのだろうか。

そんな体調の中、今週前半は主に近所でパープルアイスとかを打っていた。灯台下暗しで、意外と近所に使えそうなのがあったのだが、今回は安易に決めないでもう少し市場調査してからネグラを決めることにするつもり。もし他にめぼしい店が無かったら近所で打てばいい。

そんなわけで、今日はたくさん寝たせいでようやく回復してきたので、もう一つの候補地の下見に行くことに。これまでの日記の書き方を反省して、今回から場所はなるべくわからないように書く。と云うか、今までが馬鹿正直に誰でも分かるような書き方をしてきた自分が悪いのだが、パチンコ関係のサイトにリンクされるのにも神経使ったりするのもなんだし、やっぱり基本はジグマなのでこれが当然だろう。それはそれとして、駅までとぼとぼと歩き始めるが、やはり相当体力を消耗しているらしく、5分も歩くともう息が上がって気分が悪くなる。やれやれ、これではまるで老人だ。老人と云えば、野球でいうロージンバッグと云うのも...いや、こっちの話。

某私鉄沿線の街に辿り着いたはいいが、早く着き過ぎた。と云う訳でエスプレッソを一杯飲んでからまずは一軒目。何やら開店時刻より前に客を入れているようだ。そんなわけで入店して釘を見てみる。何しろ前回下見したときは、目の焦点もロクに合わないほど疲れていたのだ。あのときはまともな釘に見えたが、今日見てみると...駄目。まあ、せっかく来たのでとりあえずわんわんパラダイスで一番まともに見えた端台を打ってみるが予想通り。1500円であっさりヤメて、半ば以上諦めたが一応打ってみたかったゼウスの現金機を打ってみる。ま、これも予想通りで一番まともな台で27回止まり。それでも当たってしまったのでそのまま打ってみる。時短中にも当たり、その後も最強くん(仮名)が出たりしてまた当たり。しかし、だんだん回りも24・5回に落ちてくるし、馬鹿馬鹿しくなってヤメ。やれやれ、この台釘さえよければ楽しそうなんだがな。あっさり退店。というわけでこの店は不合格。しかし、気がつくと何故か4000円浮いていた。

まだ11時を回ったばかり。前に下見したもう一軒があるが、とりあえず前回この街を訪れたときに見れなかったもう一店に行ってみる。おお、ガラガラだ。見込みあり。ちなみにこの私鉄沿線は、大体がCRなら確変無制限というラッキーナンバー制である。ここも然り。ひとまず無制限のナナシーがあったのでざっと見て一番釘のいい台を押さえて、店内を軽く一回り。ろくすっぽ見ていないが、ちょっと見た限り釘はメリハリがある。換金率にもよるが、これまで見た中では一番まともである。何より現金機という選択肢があるのは心強い。

そんなわけでナナシー。先日、ネグラ探しをしていて、銀座で超ボッタクリの釘を見たばかりなので、なんか久々にまともな釘を見たような気がする。打ち始めると23・4回の回り。これなら大丈夫だろう。4000円で食い付き、あっと云う間に8000個までは届いたが、この辺りでボツボツと客が増え始め、同じシマに常連らしきおっさんやおばさんが。そのうち端台を打っていたナナフシ(昆虫図鑑参照)の水死体のようなおっさんが左隣に。こいつが打ちながら左手に持ったアイスティーのストローを16ビートで口に突っ込み続けながら、対称形では無い顔をこちらに向けて人の顔を見たりするので気になってしょうがない。まず情緒不安定なのは間違いの無いところだが、もしかしてシャブでもやっているのか?左手の動きを見ると、脳に損傷があるような気はするので、もしかしたら気の毒な人間なのかも知れないが、ガゼッタ・デロ・スポルトに採点させると6.5点でキ印、という印象である。どうでもいいけど恐いぞ。もうこの時点で集中力はどこへやら。それとともに回りも食い付きも落ちて、どんどん持ち玉は減って行く。おっさんが席を立ったので束の間神に感謝すると、今度は右隣に座った。神よ...。

このおっさんのジロジロ人の顔を覗き込むのに、恐怖もあいまって、ついに温厚な僕も切れた。で、つい云ってしまった。「ジロジロ見るなよ」ああ、またやってしまった。先日あんなことをこのコラムに書いたばかりだと云うのに。実は何日か前にも、某店のギンパラ(CR)を打っていて、隣の奴がヘソに落ちそうなたびにドツくのに切れて怒鳴ってしまい、自己嫌悪に陥ったばかりなのだ。これじゃあチンピラはオレだ...。

こういう精神状態になると、アタマの中は目の前のパチンコじゃない方にばかり向くのでロクなことが無い。何より、いきなり常連と気まずくなってしまったことでもうこのシマでは打ちにくい。しかし、あんな奴が常連だとするとこっちがお断りである。ようやくおっさんが離れた台に移り、今度こそ神に感謝しながら、とりあえず今日は我慢して出せるだけ出そう、アイツがいるなら今日しか打てないかも知れないし。などと思いながら落ち付きを取り戻そうとするが、こんなときに限って回りは落ちるし、当たらないし、という状況になることになっている。途中でふと気付いた。とりあえずなべても22回ぐらいはあるから打てる台なのだが、ところでこの店換金率はどうなのだ?もし2円とかだったら話にならんぞ。後で店員に聞いてみよう。などと考えていると、ますます客は増え始め、トドメを刺しにとうとう隣の席にやって来た。カポジ肉腫のカバが。いや、全身吹き出物だらけの、ガムを噛みながらマルボロをチェーンスモーキングするというおばさんが。...ここ地球だよね?

半ば恐怖におののいているうちに、6時の時点で遂に持ち玉全滅。ま、いいでしょう。自分のスタイルは守った。席を立って店員に訊いてみると、2・5円はクリア。一応合格。というわけで会員証を作って帰る。ま、通えそうな店が見つかっただけ儲けモノ。

しかし、一体全体、彼らが普通の客で、僕が神経質過ぎるのだろうか?わからん。普通の人間ってどこにいるんだ?

本日の収支 +煙草2箱

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