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「デブ論」

苦情は一切受け付けません...

最初に断っておくが、僕はデブが嫌いだ。僕はデブに対して、偏見も、先入観も持っている。ちなみに僕の母方の祖母(故人)は明らかなデブだったし、母もデブである。しかし、僕は母は好きである。とまあ、この程度のことなのだが。ケースバイケースってことで。

僕は寒がりである。自分ではもしかしたら世田谷区で一番寒がりなのではないか、と思うほどなのだが、さすがにそれは大袈裟なような気がするので、現実的に言えば、例えばこの僕が住んでいるアパートの中では一番寒がりであろう。少々現実的過ぎたか。とにかく、ちょっと寒くなっただけで寒冷性湿疹が出てしまうほどの寒がりである。

ひとまず自分の話は置いておいて、ここでデブの定義をしておこう。

デブの定義:自分の陰毛が見えない。自分の性器が見えない(男性の場合)。
まあこれは、妊娠中ならびに無毛症の人を除く。

デブは暑がりである。それも異常に暑がりである。僕はそれをパチンコ屋という狭い世界の中で現実に目の当たりにしてきた。僕が十五分もいれば鳥肌を通り越してガタガタと震えるほどの異常にガンガンに冷やされた冷房の下でも、デブはTシャツに短パンという格好で何時間でも平気である。氷河期が来てもデブだけは絶滅しないのではないかと思えるほどである。少なくとも、恐竜は絶滅してもデブが絶滅しないことは、現実を見れば分かる。

僕が常々思うのは、デブを人間としてカテゴライズすることに無理があるのではないか、ということである。つまりこうだ。デブとそれ以外の人間と分類上分ける必要がある、と。何故かというと、マレーグマと北極グマは明らかに違う動物だろ? ま、そういうことである。

僕がその仮説を確信したのが、さる番組におけるデブの特集でのことである。僕はそこで驚くべき光景を目にした。さるデブが、Tシャツと短パンというデブ特有の格好(もしかしたらそれはデブの制服とでも言うべきものなのかもしれない)で、一週間ほど漂流してパンパンに膨れ上がった溺死体のように部屋に寝そべっているのだが、驚くべきは、冷房を設定温度16度にして送風強、しかも目の前に送風強にした扇風機(首振りなし)を置いているのである。これは、常人、ホモサピエンスであれば凍死してしまう状況である。僕はこれを見て愕然とした。こいつらは違う生き物なのだ。もしくは、せいぜいが突然変異、つまりミュータントなのだ。そうじゃなければ朝飯でコーラを1リットルなんて飲めるわけがないし、何万カロリーを一度に摂取できるわけがない。

悔い改めよ。

written on 27th, dec, 2001

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