海外FX事始

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そもそも海外のFX会社を使って取引をしてみようと思ったきっかけは、去年の初頭だったか、国内のFX会社のレバレッジ(現行25倍)が10倍に規制されるという噂が流れたからだった。ちなみにこれを書いている現時点であれから一年ぐらい経過したがいまだに10倍にはなっていない。

結局のところ、投資としてのFXの優位性というのは、土日を除いて24時間取引ができるということと、レバレッジをかけて少ない資金でトレードができるということである。もちろんレバレッジを上げるとその分リスクは増えるわけだけれど、それにしてもレバレッジが一気に10倍に規制されるとかなりの資金(証拠金)が必要となる、というかある程度以上のロットを張れなくなる。

そんなわけだから前述の噂が流れたときに、レバレッジ規制のない海外口座に移行することを真っ先に検討したというか、本当にそうなればそうせざるを得ないと思ったし、トレーダーはみんな海外に流れると思った。

というわけで、去年の春先に海外のFX会社を調べまくった。で、その中から厳選していくつか口座を作って実際にトレードしてみた。


海外FXのメリットとデメリット

いくつか口座を開設するにあたって、海外FXのメリットとデメリットをまず頭に置く必要があった。

海外FXのメリット

1.レバレッジが高い(必要な証拠金が少なくて済む。大きなロットを張れる)
2.ゼロカットシステムで追証がない(いくら損失を出しても元金がゼロになるだけ)
3.強制ロスカットのレベルが低い(ドローダウンをぎりぎりまで耐えられる)
4.NDD方式の場合は約定拒否がなくレートの透明性が高い、つまり信頼度が高い
5.取引ツールに世界共通のMT4、MT5、cTraderが使える(MacでMT4を使える会社も多い)
6.口座開設ボーナス及び入金ボーナス
7.最低入金額が少ない

海外FXのデメリット

1.スプレッドが国内口座に比べて広い(ECN口座のスプレッドはむしろ狭いが取引手数料がかかる)
2.入出金の方法が会社によって異なる
3.日本語による24時間電話サポートがない

まあいろいろあるが自分が重視したのはこれぐらい。個人的には入金ボーナスの優先順位は低くて、最初に海外口座を作るときの参考程度。

基本的に、メリットの1から5まではほとんどの会社で大差がない。唯一Tradeviewだけがロスカットレベル(証拠金維持率)100%と国内口座と変わらないぐらいで、あとはほぼ20%。ボーナスに関しては、利益分のみが出金できるが出金するとボーナスは消えてしまうので、口座開設時にボーナスがつくところは入金ゼロでも始められるというお試し程度に考えた方がいい。自分も最初に口座を作ったのは口座開設・入金ボーナスがあるところだが、基本的に入金ボーナスがある会社はスプレッドが広いという難点がある。最低入金額に関してはどこも低いが、Tradeviewだけは初回10万円以上と少々敷居が高い。ただしTradeviewはスプレッド、手数料ともにダントツで有利だし、例えば国内のFX会社でトレードを始めるとしても10万円以下の資金で始める人は少ないだろうからそれほど問題とは思えない。唯一、GemForexのノースプレッド口座は初回最低入金額が30万円になっているが、この口座は手数料はないものの裁量取引専門でスキャルピング禁止などといろいろ縛りがあり実質国内口座と同じDD方式(取引にディーラーが介在する)と思われるので、対象外。ちなみにこのノースプレッド口座はボーナスの対象外でもある。

以上の理由から、実際にはデメリットがいかに少ないかというところに重点を置いて会社を選んだ。

基本的にどの会社も手数料ゼロのスタンダード口座(スプレッドが広い)とスプレッドが極端に狭いが取引手数料が発生するECN(あるいはILC)口座の2種類があるが、比較すると手数料が発生してもECN口座の方が実質スプレッドは狭い。というか、スタンダード口座のスプレッドが広すぎる。なので必然的にECN口座を選ぶことになり、その上でスプレッドを比較した。

入出金に関しては、まず出金トラブルの噂があるところは全部対象外にした。最終的に5社で口座を作り実際に取引して入出金してみたが、どの会社も出金は問題なくできた。ただし、まず入金に関しては会社によっていろいろと制限がある。クレジットカードではほぼどの会社でも入金できるが会社によってはVISAは使えないというところもある。海外銀行を使った海外送金は手数料が馬鹿高いので問題外。bitwalletを使えるところは入金まではスムーズだが出金時に手数料が若干かかる。数百円の手数料を考えなければbitwalletによる入出金は比較的スムーズ。一番楽なのは国内会社同様に国内銀行による入出金ができるところで、AxioryとGemForexは国内銀行の入出金に対応している。基本的に出金手数料は無料(当然だが入金の場合の振り込み手数料は自己負担)だがAxioryは20000円以下の入出金に関しては1500円の手数料がかかる。海外FX会社の注意点としては、マネーロンダリングを防ぐ観点から、出金方法は入金方法と同じでなければならないというところ。つまりクレジットカードで入金した分はクレジットカードによる出金となる。

次に日本語による24時間電話サポートがない点だが、正直国内の会社でも24時間対応していないところは多いのでこれ自体はそれほど問題ではなく、要は日本語によるサポートがどうかということだけ。実際に使ってみると各社日本語によるチャットでのサポート(日本人が対応してくれる)で対応しており、今のところまったく問題ない(ただしサポート時間が20時までとか限られる)。ただし、TradeviewとGemForexはチャットではなく日本語によるメールでのサポートなので多少時間がかかるがそれでも丁寧に対応してくれる。なので、今回自分が口座を作った会社に於いては、日本語サポートに関しては特に問題には思えなかった。

上記デメリットになくて注意しなければならないのは、GemForexはスキャルピングを禁止しているということ。基本NDD方式の海外FX会社では珍しいが、GemForexはDD方式(レートにディーラーが介在する)なのだろう。まあ最終的にGemForexはそんなわけで使わなくなった。GemForex以外の会社のECN(ILC)口座はNDD方式なのでスキャルピングとかの制限は一切ない。


各社比較

  スプレッド レバレッジ ロスカット サポート ボーナス
XM × 888 20
GemForex × 1000 20
TITAN FX 500 20 ×
Tradeview 400 100 ×
Axiory 400 20

 

1.XM

まず最初に口座を作ったのは、もっとも日本人の口座が多いXMだった。一番名前が知られているし、安心して取引ができる。XMは口座開設時に3000円のボーナスがもらえるので、入金ゼロから始められる。その後も5万円までは100%の入金ボーナス、それ以上は20%の入金ボーナスがつくという具合にボーナスは充実している。ただし、ECN口座であるXM Zero口座は入金ボーナスの対象にはならない。

XMの難点はとにかくスプレッドが広いこと(スタンダード口座のドル円で平均1.6ピップス)。ECN口座であるXM Zero口座にしても取引手数料が1ロット(10万通貨)辺り往復10ドルと高く、実質スプレッドが広い(ドル円実質平均1.1ピップス)。チャットによるサポートは非常に丁寧で迅速。

レバレッジは888倍と高いがこれはスプレッドの広いスタンダード口座。ロスカットレベル20%、ゼロカット。取引ツールはMT4(Mac版あり)とMT5(Mac版あり)。入出金はクレジットカードかbitwallet。

結論を言えば人気があって信頼度も高い会社ではあるが、スプレッドが広くて取引条件がよくない。なので今は使っていない。

XMの口座開設はこちらから

2.GemForex

次に口座を作ったのはやはり口座開設ボーナス、それも自分が作ったときは破格の20000円のボーナスがついたGemForexだった(これを書いている現時点での口座開設ボーナスも20000円になっている)。GemForexに関しては前述のように実質DD方式であるのでレートの信頼性が低く、スキャルピングができないなどの致命的な弱点があるので今は使っていない(そもそも取引規約が曖昧)。スプレッド競争に参加しないと宣言しているぐらいスプレッドが広く(オールインワン口座でドル円のスプレッドが1.2ピップス)取引条件は悪い。ゼロスプレッド口座(ドル円のスプレッドが平均0.3ピップス)に関してはこれまた前述のように問題が多々あり(初回入金30万以上とかスキャルピング禁止とか)使ったことはない。しょっちゅう入金ボーナスのキャンペーンを行っており、通常は100%だがときどき200%という破格の入金ボーナスをもらえたりするが、結局のところそれ以外のメリットはレバレッジが1000倍と非常に高いことと国内銀行送金を使えることぐらいしかない。自分は一時期無料で使えるEAを使っていたこともあるが、現在は使っていない。ちなみに何故かbitwalletには対応していない。総じて、口座開設ボーナスで入金なしでトレードするための口座であって、本当に少額でハイレバだけやりたいというなら別だが普通にトレードする分にはお勧めできない。取引ツールはMT4(Mac版もあり)。

いずれにせよ、入金なしで20000円分の取引がレバレッジ1000倍でできるというのはダメ元で試してみる価値はあるはず。一切リスクがないのだから。利益分はちゃんと出金できる。ただし出金した時点でボーナスは消える。

GemForexの口座開設はこちら

3.TITAN FX

TITAN FXはECNの口座(Zeroブレード口座)が海外のECN口座としてはスプレッド、取引手数料ともに良心的でもっとも平均的なスペック。まったくもって中庸と言え、これといって特にいいところも悪いところもない(ドル円のスプレッドがブレード口座で0.33ピップス+取引手数料が10万通貨で往復7ドル。実質1.0~1.1ピップスぐらいか)。無難といえば無難。使った感想でいえばチャットによる日本語サポートが一番感じがよかった。レバレッジは500倍と高い方。ロスカットレベル20%、ゼロカット。取引ツールはMT4(Mac版もあり)とMT5。ボーナスはなく、その代わりに平均的なスペックを提供しているという印象だが、決め手に欠ける印象はある。レバレッジ500倍を魅力と感じる人、ツールがMT4でいい人はいいかもしれない。入金方法はクレジットカードかbitwallet。TITAN FXはすべての面で平均的なので魅力には欠けるがそれなりの安心感はありここを勧める人も多い。自分は現在使っていない。

ちなみにTITAN FXではミラートレードをするZULUトレードも使える。自分もやってみたが、プロヴァイダーの成績が安定せず、まったくお勧めできない。自分では分からないのでまったく人任せにしたいという人ならいいかもしれないが、結果的に損すること請け合い。

TITAN FXの口座開設はこちら

4.Tradeview

Tradeviewは、スプレッドももっとも狭く取引手数料も一番安い(ILC口座でドル円のスプレッド平均が0.1で取引手数料が10万通貨で往復5ドル。実質スプレッド0.6~0.7ピップス)ので、(ILC口座は)ECN口座としてのスペックはダントツに高い。取引ツールもMT4、MT5の他にcTrader、Currenexが使える。特に一括決済ができるcTraderはスキャルピングに適している。総合的に取引条件はもっともいい。自分も一時期ここをメインに使っていた。難点としてはボーナスがない、初回入金が10万円以上(この辺は自分は気にならない)、ロスカットレベルが国内口座並みの100%であること。それ以外にも日本語サイトが少々分かりにくいとか、日本語サポートがメールのみであるとか(ただし迅速に返事をくれる)。入出金は現実的なのはbitwalletだけ。このように初心者にハードルになるような難点はあるが、取引条件は海外業者の中では一番いいので、国内口座と同じような感覚での投資やcTraderを使ってスキャルピングをするのであればお勧め。ちなみにもちろんゼロカット。レバレッジはMT4では200倍だがcTrader口座では400倍。恐らくTradeviewを使う人にとってもっとも問題となるのはロスカットレベルが100%というところだろう。しかし普通にトレードする分には、証拠金維持率が100%を割るというのはいささか無謀。いわゆる海外口座で少ない資金でハイレバで一発勝負という人には向いていないが、国内FX会社と同じ感覚でトレードするのであればレバレッジ200倍でも十分なはず。ましてや、cTraderでレバレッジ400倍は大きい。

Tradeviewの口座開設はこちら

5.Axiory

結論から言えば、海外FX会社の中でもっともお勧めできて自分が現在使っているのはAxioryだ。ECN口座のナノスプレッド口座でレバレッジは400倍。ロスカットレベルは20%。ゼロカットシステム。スプレッド、取引手数料はTITAN FXより若干安くTradeviewより若干高い(ナノスプレッド口座でドル円のスプレッドが平均0.3で取引手数料が10万通貨で往復6ドル。実質スプレッドは0.8~0.9ピップス)。つまり取引条件としては中の上といったところか。しかし特筆すべきことはあり、まず取引ツールがMT4(Mac版あり)とcTraderが使えるということ。cTraderが使えるのは大きい。Mac版はないがMacの人はWeb版が使える。MT4とMT5の難点はspeedMT4などのツールを使わないとデフォルトでは複数ポジションを一括決済できない(スマホでもできない)ところだが、cTraderは瞬時に一括決済ができる。cTraderはローソク足でのティック表示もできるので、MT4を分析ツールとして併用すれば取引ツールとしては最強。次にCurfexを通して国内銀行送金で入出金ができるということ。入出金ともに20000円以下であれば1500円の手数料がかかるが、20000円以上なら手数料は無料。これは非常に便利。もちろんクレジットカードも使える。海外送金は物凄く手数料がかかるので、国内銀行で入出金ができるのは非常に有難い。チャットによる日本語サポートも迅速に対応してくれるので安心。

ボーナスは基本的にないのだが、これを書いている現時点(2020年1月19日)でもうすぐ期限が来てしまうが2020年1月21日までお年玉ボーナスキャンペーンをやっており、21日まで入金すると最大30000円の100%入金ボーナスがもらえる。これだけならどうってことはないが、通常出金できないボーナスだが、今回のキャンペーンでは3月31日までに30ロット(300万通貨)の取引をするとボーナスが資金に組み込まれ、出金することもできる。つまりもらえる。ちなみに自分が持っている全口座の取引がロットとしてカウントされる。ボーナスが出金できるというキャンペーンは珍しい。間に合う方はぜひ。


結論

結論としてはキャンペーンの要素も大きいのだが自分が勧めるのはAxiory。すべての要素を包括的に考えて一番バランスが取れている。実際自分が現在使っているのはAxioryだ。一番お勧めするのはcTraderのナノスプレッド口座で、分析はMT4を併用するのが最強。もちろん、speedMT4を使ってMT4のナノスプレッド口座でも問題ない。

XMとGemForexは口座開設だけすればボーナスがもらえて入金なしでも取引できるので、海外FX会社を使うのが初めての人が試しに使ってみる分にはいいと思う。



ひとまず今回紹介した海外FX業者をお勧めの順番に並べるとこうなる。

1.Axiory
2.Tradeview
3.TITAN FX
4.XM
5.GemForex

基本的に海外FXは国内FXと比べて実質スプレッドが広いのでスキャルピングには向いていない。しかし海外FXのもっとも大きな特徴であるレバレッジとゼロカットシステムを活かせば、少額の資金で大きな利益を狙うことができる。口座開設にマイナンバー提出とかもないので、まあ気軽に始められてリスクも限定されるというところがいいところかな。追記しておけば海外FXは国内業者と違ってドル円よりもユーロドルの方がスプレッドが狭い。これもメリットのひとつになるだろう。ちなみに海外FXによる利益は雑所得扱いになり、一定額以上(330万円以上)の利益を上げると税率が国内FXの税金(20%)よりも高くなるということを最後に書いておきます。ただし、利益が195万円以下であれば15%と国内FXより税金が安くなり、330万円以下で20%と国内と同じになります。そこまで勝てればの話だけど。


この記事はFX初心者向けには書いていないので念のための補足ですが、海外FXでのポジション単位は1ロット=10万通貨になります。つまり1万通貨であれば0.1ロットになります。なお、文中のドローダウンとは含み損を指します。MT4やMT5で注文や決済をするのに便利なspeedMT4の入手は下記から。

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