こんなこと書いていいのだろうか、ということがまず頭に浮かんだが、逆の立場もあったに違いないのでまあいいだろう。
こう毎日暑いと、夜部屋に帰ってからは当然の如く窓(サッシ)を開けている。一応テレビとか置いてある居間の方は夜中までテレビをつけているので、ベッドとデスクを置いてある方の部屋を開けている。このデスクの上に今もキーを叩いているコンピュータを置いているのだが、昨夜も丑三つ時(江戸時代か...)に寝る前にゲーム(ソリティア)をちょっとやって寝るかなどとコンピュータの前に座ったら、何やら外から女性の怪しげな声が聞こえてきた。イクだのイカないだのと喘いでいる。どうやらすぐ目の前に建っている家でナニをしているらしい。思わず開け放ったカーテンの陰に身を潜めるようにして耳をそばだてた。しかし、人間というのはどうしてこういう場合、身を潜めたり、声を潜めたりするのだろうか?お陰でなかなか寝れなくなってしまった。要するに、寝るためにはサッシを閉めて、なおかつカーテンを閉めなければならないのだが、この最中にそれをやってしまうと、何やらいかにも耳を立てていましたという感じではないか。ま、その通りなんだけど(笑)。
こういう場合、不思議なことにやっている連中(...)の方が立場が強いのである。
昔、学生時代に同じサークルの同級生が江戸川区の平井という下町のアパートに住んでいた。下町らしく、それなりにガラの悪い町なのだが、この友達のおんぼろアパート(二階建て)も例に漏れず、一階がヤクザの事務所だった。このアパートにはもうひとりこの同級生の友達も住んでたりして、僕らは時折泊まりに行ったりしたものだ。この同級生の部屋の隣はホステス(彼曰く、太っているらしい)が住んでいるのだが、たまたま僕らが遊びに行ったときに、隣が男を連れ込んだらしく、始まってしまった。何しろおんぼろアパートなので筒抜けである。友達曰く、よくあることらしいのだが、壁を叩いてからかうような根性のある人間はおらず、皆そこそこ品が良かったので(笑)却って僕らの方が気まずい思いをした。こういう場合、もし迷惑だとしてもどう声をかけていいものやら...。
そう言えば、昔、目黒に有名な目黒エンペラーというやたら古いラブホテルがあった。今はもう取り壊されてなくなってしまったが、僕が思春期のころのエロ本の撮影とかをよくやっていた由緒正しいラブホテルだった。この近所に住んでいた人間の話によると、芸能人とかもよく使っていたらしいが、ちょうど10年かもうちょっと前、当時僕は毎日車で会社に通っていたのだが、よく車のワイパーのところにこの目黒エンペラーのチラシがはさんであった。確か休憩だか泊まりだかが5000円になるというチラシである。あるとき思いついて、一度行って見ようかと行ったことがある。誰と行ったか思い出せないところがなんなのだが、とにかく入ってみるととりあえず古臭い。古色蒼然といった格式を感じさせるというよりも、単に古いのである。で、風呂場に入った途端に隣の声も筒抜け。なんだか拍子抜けしたことを覚えている。ちなみにこの日はチラシを持って行かなかったのだが、驚いたことに2万円近く取られたと思う。なんと4倍...とほほ。チラシというものはバカにできない。
身を潜めると言えば、自分が逆の立場に立ったこともままあって、例えば僕の初体験。恥ずかしながら純情だった僕はやたら遅くて高円寺のボロアパートに住んでるころだったのだが、今もそうだが当時の高円寺というのはやたら建て込んでいて、となりのアパートと1メートルと離れていなかった。で、初体験の最中にふと殺気を感じて顔を上げると、隣のアパートの部屋にさっと隠れる人影が。やれやれ、こっちも無我夢中だったからね。そう言えばやっぱり学生時代、郵便受け越しに大家に後背位を覗かれたこともあった(笑)。
ついでに思い出したけど、例の高円寺の駅から20分のところに住んでいたときに、夜帰りがけに道端の自動販売機(よく電信柱の陰かなんかにあるやつ)でコンドームを買った。すると、どこからか「コンドーム...」という、息を潜めた男の声が。見上げると、その自動販売機の上にあるアパートの窓が開いていたので、その部屋の奴だろう。しかし、彼はどういう人生を送っていたのだろう。
覗かれたと言えば、前もちょろっと書いたけど以前仕事帰りにテレクラに寄るのが流行ったことがあって、このころは変な話が一杯あって書きたいような書きたくないような。で、ひとつバラすと、初めてこれで会った人妻と代々木公園で昼間っからB(...)をしていたときに、覗き屋(たぶん)に彼女のハンドバックを盗まれてしまったことがあった。彼女曰く、現金が40万ほど入っていたというのだが、けろっとしていたのが印象的だった。
...いかん、気がつくと調子に乗って自分の恥を書きまくってるではないか。このへんにしとこ。