music

「音楽プロデューサー?」

Facebookに書いたものをそのまま転載...

最近ヒマなんだよね……。周りに誰もいないし。そんなわけでなんか自分でも書き過ぎかなと思うぐらいにFacebookに書き込みしてるけど、今日もヒマだった。で、珍しくテレビのニュースを見ていたら、その後に音楽プロデューサーなるものの番組があり、なんとなくそのまま見てしまった。で、出てきたのが秋元康、小林武史、HIRO(EXILE)。なんつーか、ミリオンセラーを出すのが名プロデューサー、みたいな意図がありありと。3人ともタイプが違うようで、なんか似ている。で、僕はこの3人の誰とも似ていない。つまり、僕は名プロデューサーではない(笑)。NHKが言うところの。やろうと思えば自分で曲も作れるしアレンジも出来る、という点では小林と立ち位置が近いかもしれない。が、話を聞いたり実際にアーティストと話をしていたりするのを見ていても、なんか違うなあと。第一、僕はスタジオの中でサングラスをかけて人と話したりしない。秋元みたいに曲を選ぶのに1000曲聴いたりしない。例えば、S野真代みたいにベテランになると、どうしても自分が書いた曲で行きたい、と言う。正直、僕はそれじゃダメだと内心思うし、直そうと思えば果てしなく直す、つまり別な曲になってしまう。だからそのままで、どこまでいいものに仕上げられるか、どこまでいい音に出来るか、という作業をやる。人が聴いてびっくりするぐらいにいい音にする。そうするとアーティスト本人が喜ぶ。実際に僕がやっている作業はバランスを取ったり、足し算よりもむしろ引き算をする。もちろん、僕にも彼ら(3人)みたいに自分のチームというものがあった。しかし、秋元やHIROのようにそれらプロフェッショナルに任せるわけでも、小林のようにアーティストと友達として話すわけでもない。僕は自分のチームをある種楽器のように使う。楽器だから自分の思うような、いい音が出ればいい。基礎がしっかりしてて、ときに意外なアイディアを出してくれればいい。僕はそういう意味では独裁者、タイラントだった。しかし、それをスタッフに強いるわけではなく、なんとなく結果的にそうなり、あたかも彼らがその音を作った、と勘違いするようにする。僕がやるのはいつもいい意味で裏切ること。なんかムーヴメントを起こそうとか、ミリオンヒットを出そうなんてこれっぽっちも考えていなかった。ただ出来上がったときに、アーティストや関係者にびっくりして喜んでもらえればそれでいい。アーティストが勘違いするくらいでいい。だから僕には実際的な意味でのクライアントというものは存在せず、そこには材料があるだけだった。って、また長文になったからこの辺でやめとこ。

written on 19th, sep, 2011

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