myself

「Sukezaと云ふもの その2」

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テレビでなんとなく全英オープンのダイジェストを見ていたら、気がつくと40になっていた。

ちなみに僕はゴルフはやらない。理由その1:カッコ悪いから(特に日本人のゴルフ)。理由その2:朝早く起きてしかも遠出しなければならない。理由その3:お金がかかる。理由その4:往々にしてヨイショしなければならない。

たかだか日が変わっただけで随分と損をした気がしないでも無いが、実際、何が変わったかと言って別に何も変わっていない。当たり前か。ただ、「30代です」というのと、「40代です」と言うのでは、確実に相手に与える印象は違うのだろう。恐らく、一日をまたいだ時点で、確実に昨日よりモテなくなったのだろう。

オーソドックスに自分の30代というのを振り返ってみると、実は10年前をよく覚えていないのでプロフィールの経歴のページをアンチョコで見たのだが、要するにきれいにデクレッシェンドの曲線を描いている。10年前は大昔に勤めていた業界誌のチャートで初めて1位になった年だ。そこからは凋落の一途(笑)。でも、なかなか波乱万丈でおもしろかったかも。なんだかんだ言って、いろんな大人の恋もたくさんしてきたし。

時折このホームページに自分のこれまでに書いてきたものを遡って読んだりしているのだが、気がつくのはとにかく昔話が多い。特にこの業界で、「むかしオレが...をやってたときは...」などと言い始めたら、もう下り坂か、終わった証拠。気がつくと会話の中でよく使ってたりして、後で恥じ入ったりはしてるんだけど。どちらにしても年を取った証拠だ。ここはひとつ、40になったのを機に昔話を書かないことにしてみようか。...とすると、書くことが無い。

考えてみると、20代のはじめに彼女を年上の人に取られてからは特に、早く大人になりたくてうずうずしていたものだ。クリント・イーストウッドみたいな頬に立皺が寄るような大人になりたかった。でも、所詮顔の骨格が違う。思い返すと、35を過ぎてからは驚異的なスピードで年を取った気が...。ま、気のせいだけど、そんな気がするんだよね、実際。どうでもいいけど、貧乏な40歳というのもシャレにならんな。自分では決してカッコ悪い40男などとは思っていないのだが、早く芥川賞かなんか取らねば(笑)。

ここはひとつ無理矢理でも前向きに考えるしかない。考えようによっては、後10年「40代です」と言えるのだ。どっちにしても幾つ年を取っても、僕はマイケル・ジャクソンより年下なのだ。だから何?

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