wonder-ful world vol.3

「不思議なこと その3」

どこにいったんだよー...

要するに僕は不思議なことが好きなのだ。

「アウトサイダー」で有名なコリン・ウィルソンの著書に「世界不思議百科」というのがあって、僕は総集編と併せて両方持っているのだが、これが無茶苦茶面白い。タイトル通り、いわゆる「不思議」とされていることのオンパレードで、テーマをざっと並べてみても、アトランティス、バミューダの三角海域、雪男、ネス湖の怪獣、UFO、心霊現象、ゾンビ...とこれだけでも血沸き肉踊る(オレだけか?)感じでしょ?もともといかがわしいものも含めてこういう怪しい話は僕は大好きで、矢追純一のUFOシリーズなんかも(そういえば最近見ないなあ。ネタ尽きたのかな)、ほんとかよと思いながらも喜んで見るタイプなのだ。

でもって最近ある意味でこれと対局にある本を読んだ。「ツキの法則」(谷岡一郎)。ギャンブラーとしての参考として読んだ本なんだけど、ツキを統計論、確率論から論理的に考察している。これに関してはギャンブル論かなんかでとりあげるつもりだけど、この中で不思議なことを統計学的な視点から書いてあるところがあって、かいつまんでいうと、「親族・知人の臨終の瞬間にたまたまその人のことを考えることが起こる確率は、たまたま隕石に当ったり、交通事故にあう確率よりも高い」(正確ではないが、大体こんなようなことだったと思う)というようなことだ。

確かに確率的にはたいがいのことが起こっても不思議ではない。前に(「不思議なこと その1」)書いた「絶対的に不思議なことは多分存在しない」というのはそういうことだ。

実は「不思議なこと」をテーマに書こうと思ったのは、きっかけとなった大事件が春ごろ起こったからだ。それはうちからしゃもじがなくなったのだ!その日は自炊をしていて、炊きあがった御飯をよそおうとして、しゃもじがなくなっていることに気付いたのだ。だいたいあんなもの台所の外に持って出るもんじゃないし、ましてや自分の部屋の外に持って出るわけがない。しかも御飯を炊く寸前までは確かにあった(洗った記憶がある)。泡を食ってそこらじゅう探してみたが(それこそゴミ箱の中まで)、忽然と消えてしまったのである!うーん、不思議だ。いまだに出てきてないし...とにかく不思議だ。が、ここでそれをふまえて考えてみると、たかだが2DKの我が家でさえしゃもじが消えてなくなってしまうのだ。これを地球の規模に置き換えて考えてみると、バミューダトライアングルでジェット機の1機や2機いなくなったり、死人の一人や二人生き返っても不思議でもなんでもないではないか、アハハハ...

でもやっぱり不思議だ...

事実は小説よりも奇なりな気がする。

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