my favorite things vol.17

「男根」

たまには清水の舞台から飛び降りてみる...

どう?このタイトル?思わずのけぞった人とかもいるかと思うのだが、人間時にはテコ入れも必要だ。どうでもいいが、my favorite thingsという副題とは結び付けないように。

それはともかく、直木賞を受賞した桐野夏生の「柔らかな頬」を先日読んだ。「このミス」とかで大評判になった前作、「OUT」は、特に後半の下世話な展開が白龍あたりを配役してVシネマを作りたくなるような(誉めてるのよ)おもしろい作品だったが、今回はやっぱりラストがね...。僕はカタルシスが得られる方が好きだけどな。どうでもいいけど、久米宏って言うかニュースステーション、結末バラすんじゃねーぞ。何もそんなとこまで筑紫哲也と張り合ってどうする。ちなみに「OUT」はどこかの局がドラマ化するらしい。映画化も決まってたとは思ったが。

もうホントに本筋とは全然関係無いのだが、この「柔らかな頬」を読んでいて、桐野が男性性器を表すのに「男根」という表現を使っていたので驚いた。本に載っている写真や、ニュースステーションを見たらわかると思うんだけど、桐野は僕より年上だが、その辺を割り引いても作家としてはそれなりにキレイな方の女性である。故に「男根」という表現は印象としてものすごくギャップを感じるのだ。先の高村薫といい、硬質でハードボイルドな文体を意識してしているのだと思うのだが、如何せん、女性が使う表現としては硬質というより露骨という印象の方が、その器官の持ち主としては強い。

じゃあ、他にどんな表現があるのか?性器。陰茎。おちんちん。ちんぽ。息子。一物。ペニス。...しかし、オレ一体何書いてんだろうね...。まあ、こうやって並べてみると、自分だったらやはり「ペニス」あたりが無難で照れ臭くないかな。後は「性器」か。「陰茎」じゃ身も蓋も無いし、「息子」や「一物」ではそれこそ女性が使うには豪気過ぎる。でもなあ、男ならともかく、女性に「男根」と言われると、何故かこっちが赤面してしまうなあ。なんかこう、インテリジェントで毅然としてキレイな女性に、「あなたの男根は...」とか、「彼の男根はね、...(云々)」とか面と向かってクールに言われてしまった日には、何故か物凄く申し訳ないものを身に付けてるような気が...。女性の場合だったら、逆に知的でクールな男に、にこりともせず「キミの陰核は寂しそうだね...」などと言われたら...そんな奴いないか。

それはそうと、昔あった、「われめちゃん」の片割れはなんだったっけ?どうしても思い出せない...。

その延長で思い出したが、僕が子供の頃、家で「週刊文春」を両親が定期購読していた。その中に「セクサメロン」というスウェーデンのポルノ小説(と言うかエロティックな小説)が連載されていた。当時は何かと言うとフリーセックスの国、スウェーデン、と取り上げられてた時代で、ま、何がフリーなんだかよくわからんが、子供心に興味津々で両親の目を盗んでは読んでいた。いま思うと上品なイラストの挿絵にも何故か興奮しつつ読んでみると、「花弁」とか「花芯」という表現がやたら出てくる。「濡れた花弁を押し開いた」とか、「花芯の先をそっと指で...」とか言う、例のヤツである。賢明な人なら当然お分かりだと思うが、子供心にこれはたぶんものすごくいやらしいものに違いない(まあ、ある意味そうなのだが)、と興奮しつつ、熱気冷め遣らぬまま国語辞典で調べた。で、出てくるのは当然「花弁−花びら」「花芯−花の芯」。当然である。な、何故だ。一体何のこっちゃ。もう当時の僕は混乱の極みであった。まあ、これぐらいの年の男の子と言うもの、百科事典で引いては「い、陰核...」とか「なに、大陰唇...」とか訳の分からぬ大興奮をしてしまうもので、ま、要するにアホである。

はっ、また「スケベですね」とかってメールが来ちゃうなあ...。とほほ。

これでも足りないスケベでヒマなキミには勢いで書いてしまった豪華な続きがあるぞ。

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