欠落

4月25日、木曜日。

昨日一日で桜はほとんど散った。10時35分に起きて台所で朝食後の珈琲を飲んでいると、差し歯が取れていることに気づいた。以前何度も取れたことのある差し歯だ。しかし今回は取れた歯がどこにも見つからなかった。いつ取れたのかも分からない。もしかしたら寝ている間に取れて飲み込んでしまったとか。とにかく歯医者に電話して予約を取った。

午後、いつまで経っても答えが見つからないので諦めて同窓会のはがきの出席のところに丸をつけて、郵便局に行って会費の2万円を振り込み、はがきをポストに投函した。それからうじうじと後悔した。いざ出席にしてしまうと途端に行きたくなくなる。とうに忘れたはずの、忘れていなくても記憶の中とはまったく違う人たちにあれこれと今の自分を説明したくなんかない。何も訊かれたくないし答えたくない。たぶん誰もそんなことを望んではいないが、同窓会というのはそういうことしか話題がないのだ。大枚を払ってそんなところに行って、一体何がどうなるというのか。ただ恥ずかしい思いをするだけじゃないのか。僕が傷害で前科一犯であることをみんな知っているだろう。そしてそのことは誰も訊ねないだろう。記憶の中にだけとどめておけばいいものをわざわざ掘り返しに行くなんて。

一通りトレードをやった夕方に眠気が襲ってきて4時ごろに一時間ばかり昼寝をした。6時半ごろに母のところに行く。母の部屋でスマホのMT4を開くと、ZuluTrade(ミラートレード)のシグナルプロバイダーの一人(EA)が凄い勢いでポンドドルの買いのポジションを取って含み損になっていた。ポンドドルの買い? どの時間足で見ても下落トレンドにあるポンドドルを一体誰が買っているのか。完全な逆張りだ。案の定、見ている間に含み損は膨らんでいく。結局帰り際に全部のポジションを手動で損切りした。帰宅後、調べてみると驚いたことにポジションを取っていたのは設定でオフにしていたシグナルプロバイダーだった。唖然とする。200ピップスばかりの損切りで結局昼間ちまちまとプラスにした分を帳消しにされてしまった。そのシグナルプロバイダーはリストから削除はしたものの、設定でオフにしたものがポジションを取ってしまうということで一気にZuluTrade自体を信頼できなくなった。それで夜になって口座の資金を移動してVPS上のEAを2つ稼働させた。EAといえば、これまでずっと一度もポジションを取らなかったEAが、今日見てみたら深夜の間にポジションを取って決済していて少しばかりのマイナスになっていた。ようやっと動いてくれたということで、損をしているのに嬉しかった。これを書く直前にVPSをチェックしたら、今夜稼働させたばかりのEAがドル円を突っ込み売りして踏み上げられてマイナスになっていた。ストップロスがとんでもなく離れているので、一体どこで損切りするのかを確かめたいので放置してみる。

それはそうと、驚いたことに母のところで全部損切りしたポンドドルの買いポジション、夜になって反発して結果的にはプラスに転じていたことになる。がしかし、最大ドローダウン(負け)は500ピップスぐらいに一時なっていたはず。マメにチェックしていたら自分には耐えられなかっただろう。それにEAはどれだけ含み損を抱えていても平気で無限にナンピンするように思える。

今VPSを見てみたらさっきのEAはなんでこんなところで?と思えるところでナンピンして含み損が膨らんでいる。やっぱり自分にはEAは向いていないのかな。

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