たらればの世界

3月6日、金曜日。

なんて酷い世の中になったんだろう、と相場の値動きを見ただけでも思う。今日もボラティリティが夜になるにつれてとんでもなく高く、70ティックのチャートの足がものの数秒で形成されていく。コロナウイルスに世界中が引っ掻き回されている。気がつくとヨーロッパの方が日本よりも感染率が高くなっていたり、アメリカですら感染が始まっている。一体これがどこまで続くのか、恐らく誰にも分からない。

結局トレードというものはそういう性格のものだとは思うけれど、毎日がたらればの世界だ。今日は午前中にドル円の売りで少々プラスを叩き、午後はユーロドルのロングを持ったが、ボラティリティが高過ぎて持っていられなかった。結果的にはユーロドルは利食いの想定値どころか遥か上に跳ね上がったわけだが、それをいうなら午前中のドル円のショートを持っていれば100ピップス以上抜けたのだった。要するに絵に描いた餅。しかしながら正直今日あたり大きいポジションはとてもじゃないけど取れない。それじゃなくても米長期金利とかは見たことのない数値になってる。

そんなわけで形だけは四連敗の後に三連勝ということで夕方にトレードからは一抜けたことにして夜は台所でひたすら珈琲の生豆を煎っていた。とはいうものの、勝ちがあまりにもしょぼく負けがあまりにもでかい。実に不思議なのは、どうして大負けするときだけ勇気があるのだろう、ということだ。勝つときに限って負ける勇気がない。まさにプロスペクト理論そのものだ。人間の心理構造ってそういう風にできてるんだなあと改めて思う。

それはともかくとして夜、書斎のエアコンをつけっ放しにしていることを忘れて脱衣所の暖房を入れていたら、ちょうど風呂から上がって全裸の状態でブレーカーが落ちて焦った。

チャートの動きがあまりにも目まぐるしくて眩暈がしそう。今日はもうお開きにしよう。

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