11月14日、土曜日。
夜、エアコンの暖房では足りず灯油の暖房を入れ、なんでこんなに寒いんだろう、自分がおかしいのだろうかと思ったら、スマホによると外気温は4度で最低気温は0度。これじゃあ冬と変わらない。風呂に入りながら、7年前に狂った母と朝まで格闘した一夜のことを思い出した。あのときは正月明けのそれこそ真冬の晩だから寒さはこんなもんじゃなかったはず。だが自分の記憶には寒かったという記憶はない。存在しない子供を助けに行くという母を、玄関先の雪の中に突き飛ばした。それからまた家の中に引き摺り戻して朝まで一睡もせずに母を押さえていた。気がつくと母の口の中は血だらけになっていて、母の歯が真っ赤になっていた。恐ろしい記憶だ。あれを思えば今なんてどうということもない。あれから随分と月日が経ってしまった。
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どういう状況かは分からないが、怪物は今日一日は沈黙していた。今はただやり過ごすだけだ。今日の予定は17時からの鹿島の試合を見ることだけ。ところが午前中から鹿島の選手(永戸)がとうとう陽性になったというニュースが飛び込んできた。濃厚接触者の選手は6人。昼過ぎまで試合ができるのかどうか分からない状況だったが、確か2時ごろになって予定通り試合は行われることになった。何をするでもなく、ときおりベッドに寝転んで本を読んだりしながら試合の時間が来るのを待つ。
鹿島 1-1 川崎F。前述のとおり7人が出場できない中、首位の川崎相手に鹿島はよくやったと思う。失点が明らかなミス(バックパス)からというのが悔やまれるところではあるが。後半、エヴェラウドのゴールで追いついた時点で不思議なことに今日は負けはないなという確信が湧いた。
試合後、隣町のラーメン屋で夕飯。で、先週と同じ塩バターねぎラーメンを食べた。帰宅後珈琲の生豆を煎る。それからNetflixで「ナルコス メキシコ編」を見始める。というか、シーズン1は見たことがあるのでシーズン2を見たかったのだが、どうやらシーズン1からしか見れないようなのでまた最初から見直すことに。あ、そうだ、「ナルコス」の前にツイッターのタイムラインを見ていると近ごろやたらと巷で話題になっている「鬼滅の刃」を2話まで見てみたが、話としてもアニメとしても自分には無理だった。なんていうか世界観がダメというかファンタジーがダメというか、フィクションとしてのリアリティがないというか……。入り込める人には面白いのかもしれないが。