寛解、帰省

8時起床。朝食後、母の泊まっているホテルまで行き、一緒に病院へ。11時ごろに診察室に呼ばれる。で、PET検査の結果、完全寛解とのこと。またぞろ抗がん剤投与をする羽目にならず、ほっとする。以降は定期的に検査。一旦地元に戻り、ディスカウントショップで鞄を購入してから駅前のカフェで昼食、大宮から新幹線で帰省の途に就く。

久しぶりに眺める、窓外を流れる田園風景は存外退屈なものだった。なにより僕は疲れていた。話しかけてくる母も正直煩わしかった。あれほど旅に出たいと常日頃思っていたにも関わらず、何の感慨も湧かなかった。やがて山間に入り、眼下に渓谷が眼に入ると、ああ、ああいうところを散策したいものだと思った。田舎の最寄駅に着き、母の車で実家に向かっている途中で日はすっかり落ちて、辺りは真っ暗になった。やっぱり山形の夜は寒く、散歩をする気にもなれない。耳が遠くなった父が大きな音でテレビを見るのには付き合えないので、父の書斎でソファに寝転がって本を読んではいるものの、退屈だ。たまたま読んだ平林たい子の短編が露悪的で恐ろしく暗い話で、さらに気が滅入る。昨夜読んだ村上春樹の初期の短編が非常によかったので、村上を読むつもりだったのだが、本屋で適当なものが見つからず、昭和初期の短編集を買ってしまったのだった。それにしてもPCがないのは不便だ。こうやってiPhoneで書いていると、文章がどれぐらいの長さか分からないし、全体像も掴めない。よって、読みにくかったり文章がおかしかったら御勘弁を。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク