木曜日

10月17日、木曜日。

7時48分起床。病院からの電話で起こされる。母の呼吸が弱くなったので来て欲しいという。弟にも連絡が行ったところをみると、これは覚悟をした方がいいのかもと、軽い朝食を摂ってから病院へ。

母は酸素マスクをつけて眠っているようだった。弟が仙台から来るのを待つ間、駐車場の車の中で煙草を一本吸って戻ると、母の目がぱちりと開いていて驚いた。しかし実際には母は何も見ていないようだった。反応というものがほとんどない。弟夫婦が来てしばらくして一旦午前中は解散。午後の面会時間にふたたび病院に行き、医師の説明を受ける。その話によると、血中酸素とかは今のところ問題はないのだが、朝方痰を詰まらせて脳が低酸素状態の影響を受けて意識レベルが下がっているかもしれないということだった。一旦帰宅すると再び病院から呼び出し。血液検査、CT検査の結果を受けてまた医師の説明があるという。そんなわけで都合3回病院に行き、2度医師の説明を受けた。2度目の医師の話は治療方針の確認だった。いざというときに何をやるとかやらないとか。母は依然としてちょっと目を開けてはいるがこちらを向かず、ほとんど反応らしきものはない。結局のところ、事実上母は危篤状態だった。

もはや誰の目にも母の命が尽きかけているのは明白で、医者にも話したのだが僕らの希望は無理やりの延命というよりは、一度だけでもいいから返事とかの反応を見せて欲しいということだけだ。

いつ病院から連絡があってもおかしくない。今はただそれを待つだけ。何もする気が起きない。

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