ステラ・マリス

9月9日、火曜日。

10時34分起床。何故か元妻と部屋がやたらとあるタワマンのようなところに住み、夜通し誰かしら元妻の友達が訪ねてきていつまで経っても眠れないという悪夢を見た。

午後精神科。その合間で業務。溜まっていたごみを処理場に持っていく。ふと気がつくと昼食を食べるのを忘れていた。夕食後庭仕事を約30分。そんなわけで髪を切りに行く時間もなかった。土日もバイトをしているのでなんだかんだほぼ毎日休みなくなんらかの仕事をしていることになる。

夜、Netflixがやたらと勧めてくるので「暴君のシェフ」という韓国ドラマを見始めたらハマった。

コーマック・マッカーシー「ステラ・マリス」読了。対になる「通り過ぎゆく者」で自殺することが明かされている、ボビーの妹で20歳の天才数学者であるアリシアが精神分裂病(統合失調症)で自ら精神病院に入院し、そこで精神科医と交わす対話のみで出来ている小説。いわば天才少女が医者の質問に対して減らず口や屁理屈をこねるという、それだけなのだがアリシアの博識がとんでもないレベルなので、知的好奇心をくすぐるという意味でも面白い。天才数学者が宇宙との関わりや死を自殺する前にどういう風に意識しているのか、という深いレベルの話なのだが対話なので軽快に読み進めることが出来る。リーダビリティとしても素晴らしいし、「通り過ぎゆく者」を先に読んでいることが必須だが、その2作を合わせてマッカーシーの最高傑作であることは間違いない。それを亡くなる直前の87歳だか88歳だかで書いているのは驚き。ちょっとやそっと数学や哲学に興味があるレベルで書ける話ではない。

それにしても、ただ合間でやっている業務でバイトの日当の倍以上稼いでいるので、ますます何のためにフルタイムのバイトをやっているのか分からなくなりそう。明日から3連勤なのが気が重い。

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