深淵

4月18日、土曜日。

8時50分起床。なんらかのそれほど悪くない夢を見た。

なんていうか、今はとにかくSOL-4(リミッター)を作るのが面白くてしょうがない。ハードルは途轍もなく高いのだが、それをちょっとずつ乗り越えていくのが。それで自分的には睡眠時間がちと足りないけれども朝早めに起きたのだった。

というわけで午前中からClaudeとSOL-4を詰めていく。日中はファクトリープリセットを作る。

午後、百年構想リーグ、鹿島 1-0 浦和。なんだろう、鹿島は本当に強くなった。スコア的には圧勝ではなく、前半の序盤は浦和にかなり圧されたけれども、それでも試合を通して強いなと思わせるものがある。0-0で後半になった途端に、負ける気がしないのである。そして、まるで必然のように勝ってしまう。

その試合を見終わった後、プリセット作業に戻り、山崎のソロピアノを素材に延々とTransparent、つまり透明さを追い続ける。具体的にはFabfilterのPro-L2のTransparentにどれだけ近づけられるか、というものだった。もう山崎のピアノを何回聴いたか分からない。当初、Fabfilterは何年もかけてアルゴリズムにたどり着いたのだ、だから一朝一夕ではできない、というAIの話だった。それで何時間も延々と試行錯誤を繰り返していて、ふと、もしかしたら俺たちは考え過ぎているのかもしれない、Fabfilterは実はそこまで複雑なことはしていないのではないか、と思いついた。それで設定をPro-L2のTransparentに合わせてAttackとReleaseを長くしてみたところ、なんとびっくり、ほぼ同じ音に。

そこまではよかった。Claudeの制限が来てしまったので、夜はいろんなリミッタープラグインを挿して比べてみた。すると、バンドの名物曲であるMain Streetのミックスが実はキックがデカ過ぎたということに気づいたのだが、他のリミッターに比べてSOL-4はキックが弱く聴こえた。ここから泥沼のような悩みに入ってしまった。

そんなことをしている間に時間を勘違いしてU20女子アジアカップの決勝、北朝鮮戦を見損ね、気がつくと試合は終わり日本が優勝していた。それで、Google AIにキックが弱いということを相談し始めた。これがやればやるほど問題が出て来る。どうやっても他のリミッターと微妙に違う。終いにはよくそんなことに気づくなとAIに感心されてしまうほど。深掘りあるあるでやればやるほど極端な設定になっていく。内部仕様もいろいろと変更を重ねる。だが、もっとも近いと思えたものもキックの上が鳴っているように聴こえる。もうお手上げかと思ったときに、ふと、夕方できたプリセットのTranparentを使って音量だけ調節してみたら、なんのことはない、これが一番よかった。他の曲でも試してみたが、結果的にTransparentがいかに万能なプリセットであるかを知ることになった。アコースティックピアノのソロというもっともハードルが高い素材で作っただけのことはあった。しかしながらこの試行錯誤で、リミッターを作る過程で遭遇するありとあらゆる障害に行き当たった気がする。もちろんまだ全部ではないだろうけど、ちょっとだけ深淵を覗き込んだ気がする。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク