業務を早めに切り上げ、帰宅してハービー・ハンコックを聴きながらソファで寝たのはなんとなく覚えているのだが……気がつくともう日が落ちていた。寝る前に酷い状態だったような気はするのだが、痺れはあったのか、気分が悪かったのか、その辺が曖昧。今日も寂寞をひしひしと感じて夜を過ごす。近頃の僕はあまりに感傷的になりすぎている。夜道を涼みに歩きながら、なんで俺はここにいるのだ、というような形而上学的疑問を発する。そういう風に考えても生きてもいけないのだ、たぶん。
昨夜は梶井基次郎の短編を1つ読み、今日はフィリップ・K・ディックの短編を読んでいる。その前に読んだのがルソーだから、18世紀のパリを散策してから昭和初期の街を鬱屈して歩き、核戦争後の地球を後にして火星に降り立つ、みたいなことになってる。