木曜日。

夕食後特養に行くと、1階で看護師に呼び止められた。すると、今日は歯科医の診察の日で母の上の前歯を1本抜いたという話である。僕は暗澹たる気分になった。というのも、母の上の前歯は1本しか残っておらず、それを毎日ずっと気にし続けていたからだ。さぞかし気落ちしているだろうなと2階に上がると、やはり母はショックだと言っていた。何しろ毎日毎日歯のことばかり気にしていたのだから。普通の人でさえ、歯の調子が悪いとうつ病の原因になったりするくらいだ。母の気持ちは察して余りある。一応、1本だけで食事が出来るわけではないのだから、これできちんとした入れ歯を作れば食事も楽になると諭したりしてみたのだけれど、母は中空を見て呆然としたりしている。実のところ、この特養が依頼している歯医者はかつて父が通っていた歯医者で、やたらと歯を抜くのである。特養に来てからだけでも根っこだけとはいえ既に母は6本ぐらい歯を抜かれている。歯というのは抜いてしまうと生えてこない。そういう風に考えるとこの歯医者に対してふつふつと怒りを覚えたりするのだが、そんなことを怒ってもどうにもならないことも確かだ。これで母の上の前歯はすっかりなくなってしまったが、いずれ慣れてくれるのを待つしかない。可哀想だけど。

よく覚えていないのだが、朝食後に吸った煙草の時間から逆算すると8時ごろに起きたのだと思う。このところの習いで業務に行き、2時過ぎに帰宅。

今日衝撃を覚えたのは、午後帰宅してからまったく頭が回らなかったこと。例によって寒いのでタオルケットを膝にかけて窓際のソファで本を読もうとしたのだが、驚くべきことに読めない。頭が回らなくてさっぱり頭に入らない。愕然。しょうがないのでそのまま寝てしまうことにした。1時間ほど昼寝して夢を見る。目が覚めるとやっぱり寒い。一人掛けの方じゃなくて三人掛けのソファで毛布を被るべきだった。

夜になってようやく少しは頭が回るようになる。ということは、頭は昼夜逆転しつつあるのか。その割には身体の方は昼夜逆転しているわけではなく、夜が更けていくと普通に眠くなるので実にややこしい。

相場は今日は指値がつなかそうだと油断していたら夕方にひとつだけ成立、それも普段あまり取り慣れていないユーロ円。で、これだけが読み違いだった。夜になってユーロドルを成行でポジションを取り、なんとか最低限の損失で抜けられるタイミングはあったのだが抜け損なう。で、こういうときに限って一番弱いはずのユーロがひたすら上がり続けてしまうという悪夢のような展開。この時間になっても決済出来ず、塩漬けというか我慢比べというか。このまま明日まで持ち越すべきか悩み中。

それにしても視力が落ちたが、老眼が進んだだけかもしれない。


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