静止画と戦争

12月25日、木曜日。

朝方地震があって8時過ぎに目が覚めた。結構揺れた気がしてそのまま起きてしまった。外を見ると雪は積もっておらず、予報では終日雪だったが朝は晴れていた。玄関の屋根から落ちた雪が溜まっていたのでそこだけプチ雪かき。案の定朝食後にあくびを連発、しょうがないと思ってコタツに入り気絶。すると自分ではうとうとしただけのつもりだったのだがいつの間にか2時間経過、もう昼になっていた。こうして今日の午前中は消滅。

台所に行って昼食。外はいつの間にか凄い雪になっていた。ときどき物凄い吹雪みたいになる。ときおり玄関を開けて外を見るが思いの外積もってない。

そんなわけで昼食後は今日も映画。huluで小津安二郎監督「秋刀魚の味」を見た。秋刀魚はちっとも出てこなかった気がするが。娘を嫁にやるだけで特に何も起こらない淡々とした日常を淡々と描いた映画を淡々と見た。有名な「東京物語」は二度ほど見たがいつもピンと来ず、正直どこがいいのかよく分からなかった覚えがあるが、今回はなんとなく小津のよさが分かったような気がした。気がしただけかもしれない。たぶん僕もそれだけ年を食ったということなのかもしれない。

日中は降り方の割には積もらないなと思っていた雪だが日が落ちた途端に積もり始める。夕食後に母のところに向かうころには10cmぐらい積もっていたが、1時間ほどの間に駐車場に停めた車にはすっかり雪が積もる。この間の積もり方は半端なかった。しょうがないので帰宅後に雪かき。明日も最高気温が0度の予想で雪らしいし、どうせ朝は雪かきになるだろう。母は今日も落ち着いていた。

夜は何を見ようが迷ったがなんとなくリドリー・スコット監督「ブラックホーク・ダウン」を見てしまった。ソマリアの内戦にアメリカが軍事介入したときを描く戦争映画。ずっと戦闘シーンで生きた心地がしない。まったく疲れる映画だった。大体において戦争映画というものは疲れる。なんで見ちゃったのだろうとか後で思う。そもそも戦争映画が好きなわけではないのだ。見終わって若干違和感を覚えるのは、この話はアメリカの失敗を描いた話の筈なのにどこか英雄譚のように見えてしまうというところ。

というわけで、昼間見た映画と夜見た映画の描く世界はまさに対極にあり、天と地ほどの差があった。小津の映画はまるで静止画の連続のようだったが、「ブラックホーク・ダウン」は終始銃声が鳴り止まなかった。「ブラックホーク・ダウン」は実際にあった戦闘を描いているわけでこれも現実。娘を嫁にやる父親がしんみりと感じる寂寥もまた現実というかひとつの日常だ。その落差に少しくらくらする。ソマリアというのはホントに無茶苦茶な国ではあるが、世界中の戦争に首を突っ込むアメリカという国も相当に変だ。

午前中昼寝をしてしまったせいもあるが、結局今日も映画を2本見ただけで一日が終わってしまった。正直こんなことでいいのかなあと思う。欧米がクリスマス休暇になったせいで、やたらと長い年末年始の休みになってしまった。それにしてもまだ12月なのに今年は雪が多い。田舎の実家に戻って来月でちょうど2年、田舎の冬は都合3度目を迎えているわけだが、12月としては雪が多い方だと思う。この調子で雪が積もり続けたら一体どうなるのだろうと心配になるくらい。

明日も一日雪の予報だが午前中歯医者に行かねばならない。


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