2月19日、木曜日。
さっきからかれこれ30分以上も今日の日記のタイトルを考えているのだが思いつかない。なので、今聴いている曲のタイトルにする。Enrico Pieranunziのアルバム「Play Morricone」から。エンニオ・モリコーネの曲をトリオで演奏したこのアルバム、実に素晴らしい。夜はせっせとYouTubeからこのアルバムを全曲ダウンロードした。もはやビッグネームとなったピエラヌンツィだけれど、今さらながら再発見した気分。
8時過ぎ起床。朝食後に玄関を開けて外を見ると、昨夜の雨が途中から雪に変わったのかうっすらと雪が積もっていたが、日中降らなければ融けるだろうと雪かきはせず。実際今日は降らなかった。朝からコーヒーの生豆を煎り、洗濯をして、相場のポジションを取り、なおかつ指値をした。という具合に今日は朝からなにやら前向きではないかと思ったのだが……。
そんな感じでなんとなくすっきりした気分で業務へ。業務は可もなく不可もなく、まあ相変わらずぱっとしない。久しぶりに母のいる特養の職員であるおばさんを見かけた。あまりこういうところで顔を合わせたくはないのだが。途中休憩所で煙草を一服しながら、近頃あまりにも煮詰まるので手帳に何をすべきか、何が出来るのかを箇条書きにしてみた。
まずは趣味的なこと。読書、小説を書く、エッセイを書く、曲を作る、楽器を弾く、サイトを修正する、映画を見る。ざっと思いついただけでも7つもある。次に家事の類。掃除、片づけ、料理。洗濯は朝したばかりなので除外。とまあ、深く考えずに思いついたものだけでも10個もある。何をしたらいいのか分からなくなったら、この中からどれでも出来るものをやればいいわけだ。
2時前には帰宅。朝取ったポジションがストップがついていたらどうしようと思ったが一応生き残っていた。指値も2つ成立していたがまだマイナスの状態。このまま夕方まで含み損のままだった。夜まで相場は様子を見たいのですることがなくなった。さて、何をしたらいいのか。先ほど箇条書きにしたばかりであるのに、何一つ出来るような気がしないしやりたいものも思いつかない。比較的動けた朝のやる気は一体どこに行ったのだろうか。とにかく、なんだか知らないが何も出来ない気がするので一旦寝ようとソファで毛布を被った。結局のところ、情けないことに寝ることぐらいしか出来る気がしなかった。それで1時間ばかり寝たのだが、目が覚めてみると下半身、特に足が冷えて寒くてしょうがない。暖房つけっ放しな上に毛布をかけたのにこれは一体どうしたことか。実際、上半身は寒くない。下半身だけが寒い。まったくもって冷え性であるとしか思えない。ともあれ、書斎の暖房では駄目そうなので台所に移動。台所では暖房の真ん前に座るので足が冷えるということはない。
相場の含み損は結構大変なことになっており、夕方にはストップ寸前まで行った。しかしながら、カレーの夕飯を済ませてふと見るとギリシャ絡みで状況は一挙に好転、結果的には朝の読み通りになった。今日もちびって早く利食いし過ぎた感はあるものの、そこそこ売れてきたスタジオ・ミュージシャンぐらいの日当は出た。何事にもやる気がないのに、気がつくとこのところ相場はそこそこ好調。とりあえず相場で利益を出すという目先の仕事は一応出来てはいるのだ。ところが前述の箇条書きにしたものが日中何一つ出来なかったので、感覚としては今日も何も出来なかったという印象が物凄く強い。結局寝ることしか出来なかったという。映画一本見れず、文章一行も書けず、本も読めなかった。自分がまさに無能の人となった気分である。何故これほどまで何も出来ないのか、うつ病のせいと言えばそれまでだが、我ながら理解に苦しむ。寝ることしか出来ないとなれば、本当にただの病人である。
あ、そうか、俺は今病人なのかもしれないな……などと思う。