このタイトルでカルメン・マキ&OZを連想したあなたはもう若くない。
そんなわけで、久しぶりに風邪をひいた。鼻で呼吸できないと頭に綿が詰まっているようで頭が回らない。思考停止状態になる。熱はないがなんか寒気がするのでソファで毛布にくるまって1時間ほど寝てみる。が、目が覚めても寒くてしょうがない。暖房もつけてるのに。毛布にくるまって寒くて震えてる、ってのはなんかホームレスになった気分。寒くてしょうがないが食べる物がパンしかない。しょうがないので普通の人なら徒歩5分のところにあるセブンイレブンに時速2.5km/hで行き、カレーを買って食べる。食後に日本茶を飲んでいると、どうにか寒気は治まった。が、鼻が詰まっているので頭が朦朧とする。よって、ソファに横になり、もちろん毛布をかけて再読中の村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」を読んでいると、突然鼻で息が出来るようになった。原因不明。
で、読み終わった「コインロッカー・ベイビーズ」だが、初読のときは非常に面白い、という記憶があったのに、再読してみるとそれほどでもなかった。同じ村上龍の最近の作品、「半島を出よ」の方がずっと面白かった。意図的にラジカルにする手法は今と変わらないが、ロック・バンドにバンドネオンというセンスはいただけない。音楽が分かってないか、趣味が悪いかのどちらか。とにかく、音楽に関する記述が多いのだがそこで違和感を覚えてしまう。大仰な感じ。そういえば、「愛と幻想のファシズム」にもそんなところがあったような。村上龍は映画を撮ると死ぬほどセンス悪いし、少なくとも映像と音楽に関しては才能がない。っつーか、たぶん分かってない。