9月4日、火曜日。
朝、固定電話が鳴り止まず叩き起こされる。出てみると案の定なにがしかの営業だった。憤懣やるかたない。今日は台風の影響で蒸し暑かった。久しぶりに冷房を入れっ放しにする。母のところで見た天気予報によると、来週まで30度を超える日が続くということだが。
いつごろからだろうか、もう大分前から前歯に違和感を感じていて、これはまた差し歯が取れそうだと嫌な感じがしていたのだが、昨夜深夜に暴君ハバネロというどうでもいい菓子を食べていたらその違和感が決定的になった。触るとぐらぐらするので歯医者に予約の電話を入れた。すると、恐る恐る食べていた夕飯時にとうとう差し歯が取れる。ああやっぱりと思ったものの、取れた差し歯を見るとどこか見覚えがある。すると、それは昨年から何度となく取れた差し歯ではないか。先日来違和感を感じていたのは用賀の歯医者につけてもらった奴だからかれこれもう15年以上前につけた前歯、それと違う方の差し歯が取れたのだった。とすると、もしかしてもう一本取れる可能性があることなのか。だとしたら最悪だ。前歯が2本取れるなんて。というようなことを考えると果てしなく気が滅入って鬱屈してしまうのは道理、何しろ歯の不調というのはそれだけでもうつ病の原因となるのである。ひとまず昼間に歯医者を予約しておいてよかったと思うべきなんだろうが、その歯医者の予約は金曜日、それまでに一体どうなっていることやら。夜中になって風も雨も強くなり、外はがたがたと騒がしい。こういった嫌な感じ、最悪な気分というものも、台風のようにいつかは通り過ぎていくのだろうか。そして安寧は訪れるのだろうか。今にして思えば、安寧というのはその最中には気づかないものなのだなと。
追記: 案の定、今歯を磨いたらもう一本の前歯も取れた。最悪だ。金曜日まで人前に出れない。