4月16日、火曜日。
考えてみると「臆病風に吹かれる」という言い回しを使うことはほとんどなく、たぶんこの日記でもこれまで使ったことはないはずだ。しかしながら、今日のところはまさに臆病風に吹かれたというしかない。結果的に、最初に計画した通りにことを進めるということがビビってできなかった。なんでそうなったかと考えてみるものの、これがよく分からない。いずれにせよ、常日頃から自分は世界で二番目くらいに気が小さいと思っているので、それほど不思議なことでもないのかもしれない。
ことの起こりは例によって午前中から相場のポジションを持ってしまったことか。で、海外口座と国内口座の両方で同じドル円のポジションを持ってしまったことでややこしくなった。途中両方にポジションを追加しながら夕方まで引っ張って、まず国内口座の方を利食いしたのだが、これがそもそも順番が逆だったかもしれない。建値は国内口座の方がよかったので。で、海外口座のポジションを含み損を抱えたまま6時半ごろに母のところに行った。母はまだホールに残っていたが今日は眠いのかやけに元気がなく、部屋に連れていってからはほとんど寝ていた。なので、スマホで相場のポジションをずっと見ていたのだが含み損が膨らんであまりよろしくない展開。で、そろそろ帰ろうかと思ったころにふと、ストップがついたときの損失金額を計算違いしていたことに気づいた。と同時にドル円がヘタってきて損切りのタイミングを逃し、ますます焦ってえーいとばかりに損切りしてしまった。確かにポジション量を勘違いしてはいたのだが、それにしても大した金額ではない。これが業務だったらただの誤差程度。それがトレードとなるとなんでこんなにビビってしまうのか、よく分からない。こういうときの習いで、案の定帰宅後の夜になってドル円はじりじりと戻り始め、結局当初の目算通りに112円台まで戻った。つまりなんのことはない、そのままポジションを持っていればよかったのだ。こういうのが一番悔しい。まったくもって臆病風に吹かれたとしか言いようがないのだが、途中までストップがつくまでは我慢すると思っていたのにどうしてそれができなかったのか、行動経済学という学問もあるけれど人間の心理というのは実に不思議だ。何度も同じことを書くけれど、業務でできていたことがどうして相場ではできないのだろう? 要するに自分の判断を信じるということが。何か妙薬はないかとしばし考える。たぶん、リスクの捉え方が自分の中でまだ定まっていないのだと思う。
今日も微妙な気温で、ストーブを入れると暑いがかといってまったく暖房なしだとちと寒いのでエアコンの暖房を入れていた。夜、あまりにも考えすぎたせいか少し熱っぽくなってきたので風邪でもひいたのかと焦ったが、体温を計ると熱はなかった。もう4月も後半だけれど、山形ではちょうど季節の変わり目という感じ。
さて、ぐじぐじと考えたけれど、今にして思えば今日はそこそこよくやった方かなとも思う。