焚書坑儒

10時前起床。が、どうも寝た気がしない。というのも、昨日5時間も昼寝したせいか、3時半ごろに就寝も寝付きが悪く、それ以上になかなか眠れない、というややこしい夢を見てしまったせいでちっとも寝た気がしなかった。一度時計を見たら朝の6時、まさか2時間半も延々と眠れなかったとは思えないが、どうにも眠れないという夢だから現実と区別がつかない。ディテイルを見れば車で移動してたりして確かに夢であって、つまり寝ていたことにはなるのだけれど、心理的にはずっと起きていたのとなんら変わりなかった。今日も終日吐き気。昼食はサイゼリヤ(前回サイゼリアと書いてしまった)でたらこのスパゲッティを食すが、午後からダルくてどうしようもなくなり、4時からの歯医者の待合室がまた混んでいて、遭難しそうになる。夕食は近所の洋食屋でピラフを食べた。夜、6小節の自分で言うのもなんだが素晴らしいモティーフが浮かび、あまりにも完成度が高いので6小節からなかなか抜け出せなくなる。その後なんとか続きを書いてみるが、別の曲として使うかもしれない。

それはともかく、オウムの高橋容疑者が逮捕された今日、水面下でとんでもない法案が通りつつある。違法ダウンロードに対する刑事罰の適用だ。一応親告罪という歯止めをかけた、ということになっているが、最高で懲役2年、恣意的に運用すれば日本中の誰でも逮捕、強制捜査出来ることになる。禁酒法並みのとんでもない法案だ。一旦告訴されると証拠物件としてハードディスクの中身を走査されるともなれば、個人のプライバシーなどは何処にも存在せず、ファシズム以外の何物でもない。一人を告訴すれば公平を期すためと称して同じものにアクセスしたすべての人を告訴出来ることになる。過去の利益を守ることばかりで頭が一杯の音楽業界の馬鹿さ加減には呆れるほかないが、その弊害たるや物凄いものがある。大体、違法ダウンロードで一体どれだけの損害を被ったというのか。ある意味タダのプロモーション手段を音楽業界は自ら葬り去り、これまでの方法論で新しいものを作ったら絶対にリクープ出来ないという、言わば自ら自分にとどめを刺したことに他ならない。現時点の著作権が消滅する50年後に日本という国に現在の形のレコード会社というものは存在しないだろう。結局のところ、著作権が絡むと業界はひたすら後ろしか見ないのである。将来自分たちが存在すらしていない、というところに目が向かない。自滅して当然。とにかく、それは瑣末なことであり、一番の問題はこの法案自体が歯止めが利かない性格のものである、ということだ。一旦動き出したら誰にも止めようがない。下手するとYouTubeにアクセスした人全員逮捕、なんてことにもなりかねない。まさに天下の悪法。こんなものをコントロール出来るなどと、本気で思っているのだろうか。判例主義が一人歩きしてしまうのは目に見えている。

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