9月21日、土曜日。
ときどき思うのだが、自分の生き方は計画性がないというか、論理的じゃないというか、多分に衝動的、刹那的なところがある。まったくもって衝動で生きている(まるで動物みたいだ)というわけではなくてもちろんそのときそのときにはそれなりの理由やビジョンらしきものはあるのだが、意外とそれがふとした思いつきであったりする。だから会社を簡単に辞めたりするので都合7社に勤めたりする結果になった。それがそれなりに先のことまで具体的によく考えてのことならまだいいんだが、このままだと悪いストレスが溜まっていくだけだな、などとぼんやりと考えた結果だったりする。いい加減過ぎる。ある意味現実逃避と言ってもいい。でも実際問題として永遠に現実逃避することはできない。人生そのものがモラトリアムであるわけではない。
などと昨夜も思ったのだが、今日の場合は意図的に衝動的なことをやってみたくなってしまった。夜になってふと思い立ち、車で山を越えて隣の宮城県まで行って戻ってきた。グーグルマップで見て、うちの町から347号線をひたすら行くとここに辿り着くな、グーグルには1時間45分と書いてあるがこの時間だとどれぐらいで辿り着くのだろう、などと。結果は片道1時間半だった。ちょうど仙台まで行って戻ってくるのとほぼ同じ。最近は遠出をしていなかったので、1時間半でも結構長く感じた。特に帰り。深夜の山道を走りながら、仙台の弟がうちに来るときもこんな感じなんだろうな、と思った。途中でイタチ(?)が道を横切った。
久しぶりのドライブは思いの外疲れた。なんつーか、脳髄の辺りが疲れた感じ。昔東京に住んでいたころは、夜中に思い立って軽井沢まで往復したり、京都まで行って日本海側を回って戻ってきたりしたこともあったのだが。当たり前だが年を取った。衝動的な行動を取るにはいささか体力がなさ過ぎる。
久々に淫夢らしきものを見て今日も昼前まで寝てしまったのだが、日中はひたすら書斎と台所の片づけをやった。つまり、自分だってそれなりに計画的なことだってやれるのである。と思いたい。別に無差別爆撃みたいに生きているわけではない。