小旅行

11月16日、土曜日。

うーん、我ながらデート報告の日記というのは馬鹿げている気がする。非常にする。しかしながら、それしかしていないときはそれしか書くことがない。

というわけで、昨日から彼女と那須高原に小旅行に行ってきた。那須に行くのは小学生のころ家族で温泉に行って以来。ちなみに今回は温泉には行っていない。何十年ぶりに行ってみた那須はなんていうか、ただのちょっとした観光地であって、軽井沢のような別荘地というわけでもなく、昔の清里(今を知らないので)みたいな10代の女の子を狙った原宿色があるわけでもなく、特におしゃれというわけでも洗練されているわけでもないところだった。到着してまず行ってみたのはなんちゃらという名前だけは難しいカフェで、ムーミン珈琲なるものを飲んだ。一応白い内装で綺麗な店内ではあったがもちろん禁煙、で、外にはそこら中に切り株に書いたサンタクロースの顔があった。まずもって男が一人では入らないようなタイプの店。ちなみに彼女はそこがよかったらしい。次に人生初めてのアウトレットなるものに行った。

アウトレットという名前は知っていたものの行ったことがないのでどういうものか知らなかったのだけれど、要するに広大な土地に様々なブランドのショップが立ち並んでいる割には意外と閑散としている(土日にはそれなりに客が来るのだろうが)ところだった。で、なんだかんだ店を見て回って、GAPで赤い長袖のTシャツを危うく買いそうになったものの試着してみるとサンタクロース色だということに気づいてやめて、結局なんだかんだすっかり日が暮れるまでいて自分的には一ヵ月分ぐらい歩いたのに何も買わず二人でラーメンを食べただけに終わった。まあアウトレットなるものがどういうところか分かっただけでもいいのかも。要するにLAのロデオドライブを一角の土地に凝縮したもの、みたいな印象。ロデオドライブと比べちゃいけないか。

想定外だったのは予約していたホテルで、行ってみるとウェブ上の写真と現物は大違い、よろしくない意味での昭和感の残滓みたいなところだった。分かっていたら絶対行かないみたいな。しかしホームページの写真を見たら誰でも騙されるであろうというものだった。この先この手のホテルに行くことはないだろうから、それはそれとしてある意味いい経験なのかも。

一夜明けて今日はこれまたネットで探したカフェで朝食。こっちの方は正解だった。

珈琲も美味しかったし外で煙草も吸えるし、観光客ばっかりが集まるような感じでもなく、目の前にひっきりなしに車が通る道路がなければ軽井沢辺りにある感じのいいこぢんまりとしたカフェという感じ。(感じのいい感じ、というのは日本語的にいかにも変な気がしないでもないが。)

それから地ビールを作っている物凄くモダンな建物に寄って彼女がビールを買い(僕はまったく飲めない)、帰途に就いた。途中郡山で降りて星野コーヒーというところで軽い昼食。一旦大崎の彼女の家まで戻り、夕方5時半過ぎに車で母の面会に間に合うように夜の山道をぶっ飛ばし、山を下りてからは平地は90kmぐらいでぶっ飛ばしてようやっと7時15分過ぎぐらいに母のところに着いたのだが、のちのち考えてみるとそんな調子で車を夜中にぶっ飛ばして事故でも起こしたらなんにもならないので、次回からはもうちょっと余裕を見て出なければと思った。

そんなわけで二日に渡って車に乗っていた時間(那須までの往復は彼女が運転したのだが)が長かったのと、常日頃まったく歩かないのにアウトレットを歩き回ったこともあり帰宅するとへろへろに疲れ切っていた。なんていうか、考えてみると一昨年東京に行ったぐらいで旅行らしい旅行というものをまったくしていなかったのだが、旅行感がそれほどなかったのはなんでだろう? 旅行というよりはちょっと足を延ばしたデート感なのは、恐らく自分の中にあまり観光地に行きたい願望がないせいか。ともあれ疲れた。

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