12月25日、水曜日。
クリスマスイブを彼女と過ごし、クリスマスの晩に彼女と別れた。今度こそ、本当に別れた。
今度こそ、正真正銘に彼女と別れた。非リア充に戻った。今しがた彼女は出ていき、もう二度と会うことはないだろう。これで俺はしばらく苦しむことになるのだろう。最後、玄関で俺は無言だった。ありがとうともさよならとも言えなかった。
— Sukeza (@anykindoflove) December 25, 2019
そういえばいつからだろう、去年あたりからか、自分は大人になってから誰にも「さよなら」と言ったことがないということに気づいた。夜、台所で諍いになったとき、僕の口から飛び出したのは何故か「さよなら」じゃなくて「さいなら」だった。なんで「さいなら」なんだ? 夜の玄関から去っていく彼女は綺麗に見えた。こうして僕は最後の彼女と別れ、またひとりになった。この先もう誰ともキスしたりセックスしたりすることはないのだろう。イブの夜は雪が舞ったが積もらなかった。今日もまた雪はなく、奇跡のように雪のないクリスマスになった。結局、気がつけばひとりだ。恐ろしく酷い年末と正月を、毎日後悔しながら迎えるのだろう。彼女と別れたというだけで800g痩せた。ブラッドベリの言うように、死ぬときはひとりぼっちだ。
ダメ押しのようにたった今、彼女から「あなた達みたいな人種が一番嫌い」というLINEが届いた。所詮、どうにもならなかったのだ。さよなら。