12月26日、木曜日。

ずっと雨が降っている。これが雪に変わったら、今度こそ積もるのだろうか。

正直言ってもうボロボロで、日記を書く元気もない。疲れ果てて抜け殻のようになっている。細かいことはどうでもいいとして、とにかく今日はひっきりなしに彼女から電話がかかってきた。そのたびにときには1時間に4本という凄まじいペースで煙草を吸った。

これは夕方6時過ぎから8時ごろまで電話で話した(というか途中からほぼ一方的に彼女が喋り、僕は押し黙っていた)後のツイート。あまりにも悪罵、痛罵を言われてもう何がなんだかよく分からなくなっていた。食欲はまったくなかったが、しょうがないので夕方コンビニで買った弁当を食べた。それからまた煙草を吸って呆然とした。僕は絞り切った雑巾のように疲れていた。そしてふと、これだけ酷い目に遭っていても自分はまだ彼女を愛しているということに気づいて愕然とした。今日の彼女が電話で言ったことはおよそ途轍もなく酷いことだった。これまで僕は彼女には2つの人格があって、いい彼女と悪い彼女がいて、今日は悪い彼女なのだと思っていた。実際、ボーダーラインによる乖離が起こっているという判断は間違っていないだろう。しかし、いいときの彼女も悪いときの彼女も同じ人間で、いずれの状態のときにも同じ彼女なのだということに気づいた。つまり彼女が二人いるわけではなく一人なのだということに。

こんなことにも気づいたが、結局一番重要なのは、これでもまだ自分は彼女を愛しているということだった。それで書斎に行ってデスクトップPCのLINEの入力欄に「愛している。別れない」と入力した。また煙草を吸ってしばらく考えた。台所に戻って珈琲を淹れ、珈琲の豆を煎り始めた。結局のところ、何をしても自分は後悔するのだろう。書斎に戻ってエンターキーを押した。これでメッセージは発信された。もう後戻りはできない。そして、エンターキーを押したあと、やっぱり僕は後悔した。酷い気分のまま、台所に戻って鍋を振った。ズボンのポケットの中でスマホにLINEの着信を告げる振動があった。また恐ろしく酷いことを書かれていることを覚悟した。

書斎に戻って、酷い言葉を覚悟しながらLINEを開けると、「酷いことを言ってごめんなさい」という言葉と、ユーミンの曲のリンクが貼ってあった。それを見た途端、涙が滲んできた。それが一体どういう涙なのかは分からなかった。

珈琲の豆を煎り終わり、書斎に戻ると彼女からLINEの電話がかかってきた。まだ彼女はいい彼女に戻りきれてはいなかった。僕はひたすら「うん」という返事を繰り返したが、それだけでは許してもらえなかった。こうしてまた振り出しに戻った。

僕は唯一のチャンスを逃がしたのか、それとも掴んだのか、いまだに分からない。自分がどうすべきなのかなんて、一体どうすれば分かるんだろう?

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