病と困惑

５月３０日、土曜日。

朝から午前中にかけては寒く、午後から暑い。とにかく寒暖の差が激しい。買い物病、マウス病になってから一体何日が経過したのか、自分でもよく分からない。コロナウイルスと関係があるのか、いまだに沖縄からトラックボールマウスは届かない。さすがに今日あたりは届くと思っていたのだが。結局その届かないということが病を悪化させ、とうとう（ゲーミングマウスを除いて）一番高いマウスを注文してしまった。ということはつまり、もしかすると明日２台のマウスが届くかもしれないのである。一体全体、現時点で何個のマウスを自分が所有しているのかもはやよく分からない。いわゆる断捨離とは全く逆行している。メルカリの出品方法さえ分かれば……。

まあそこに至るまでにはそれなりの経緯はあった。昨日あたりからマウス病が悪化して一番高いマウス欲しい病になっていた。なんでそんなに欲しいのか、そこのところが自分でもよく分からなかった。そこで、その一番高いマウスのメーカーであるロジクールのマウスをひとつ持っていることに気づいた。かれこれ７・８年ぐらい前に買った、有線の安物マウスである。机の隣でほこりを被っていたのを引っ張り出してウェットティッシュで拭き、どんなものだったのかと繋いでみる。もちろん静音ではない。すると、驚いたことに今山ほど持っている自分のマウスの中で、このロジクールの安物マウスの精度が一番高かったのである。これにはさすがに驚いた。去年第一期のマウス病にかかって以来、ずっとナカバヤシの静音マウスを使ってきた。今年買ったエルゴノミクスマウスもそうだ。ところが、このナカバヤシのマウスは精度に難点があるということにようやく気づいたのだった。試しにDAWソフトのCubaseを立ち上げてミックスコンソールでギターのパンをいじってみた。今使っているマウスではどうしても１だけずらすという精密な作業が出来なかった。で、ロジクールの安物マウスではそれが出来た。なんていうか、パラダイムシフトだ。事ここに至って、この一年あまり拘ってきたクリックの静音はどうでもよくなったのだった。確かに静音マウスだと確実にクリック出来たのかが分からないときがある。

そんなわけで、１）精度が高い、２）高速スクロールが出来る（これまでこれが出来ないのに結構いらいらした）という２点だけの理由で、ロジクールの一番高いマウスを買う気になってしまったのだった。アーメン。

それはともかく、先日一曲アップしてしまったので何の予定もない土曜日とはいえ、曲を書くモチベーションはなかった。しかしまた、他に何をするモチベーションもまたなかった。ひとまず先日の曲を改めて聴いてみると、あまりにもスカスカでデモテープ然としていて驚いた。これはまた全然音が足りないなあと思ったものの、一度公開してしまうとどうせ歌詞もないデモなんだからまっいいか、などと諦めの境地に至り、しょうがないのでシンセの電源を入れて鍵盤に向かってみる。ひとまず譜面台に置いてある書きかけのモチーフを弾いてみて、これを曲にするかという安直な方針でだらだらと夜までかけてワンコーラス書いた。結局またバラードになってしまった。下手なユーミンみたいな曲になってしまったのでボツにするべきかどうか悩んでいる……。