2月12日、土曜日。
9時57分起床。今日は昼寝できた。
今宵の月が見えるのかどうかは知らないが、月(Moon)という曲を書いている。というのも、昨夜寝る前にふと思いついたもの(ボサ)をギターで弾いて、10分ばかりで曲らしきものにして譜面に殴り書きしていたものが、一夜明けて曲として成立しているかどうか確かめようと、まずはクラシックギターを取り出してワンコーラスボサのコードを弾き、それからドラムのループを貼り付け、先日買ったばかりのアンプシミュレーターを試したいということもあってエレキギターでメロディを弾き、最後にエレピを入れてみると何やら曲らしくはなった。
ただボサということもあるのだがどうにも何かにそっくりだったらどうしようという不安は否めず。とりあえずMuseScoreで譜面に起こしたのだがこれがまた物凄く時間がかかった。曲を弾くよりもずっと。
そんなことをしているとリフをひとつ思いつき、ヴァンプにしてみたのだがこれがイントロのド頭でもいいんじゃないかということで譜面の頭に書き足し、またぞろCubaseを立ち上げてイントロとヴァンプをエレピとベースで入れているとすっかり夜も更けていた。
結局のところ、オンラインバンドは凄く楽しいのだけれども、当たり前だが3人の中で自分が飛び抜けて(楽器を弾く)技術レベルが低いというコンプレックスがあって、相変わらず半ば強迫観念で曲を書いている。なんだかんだいって今までの曲は全部僕が書いてアレンジしているわけだが、ヤマザキかヨウタロウか、もし誰かが曲を書いてアレンジしたらそれをちゃんと弾けるかどうか自信がない。だから先に自分が作ってしまおうという何やら屈折した感情がある。
要はヨウタロウはやれミックスがとかサンプリングレートがとかピッチがとか細かいところを言ってくるが、二人とも僕が書いた曲に関しては一切何も言わないので、いいのかどうなのか自分で判断ができなくなっている。自信喪失している。そもそも最初から自信があったかというとそれも微妙なところだが。
学生時代は僕のバンドだというので僕が曲を書いてアレンジするのが当たり前だった。たまにライブで曲が足りないときにヤマザキが書いてくることはあったが。あれから何十年という時が過ぎて、今もまた同じノリでできるかというと、そこはそれ、何十年も楽器を弾き続けてきた人間と僕のようにそうでないブランクのある人間の違いが生じてしまうのだった。
現場にいるかいないかって大きいなといまさらながら思うのだった。