倦怠以上

真面目な話、生きているのが不思議なくらいにダルい。いやもちろん、生きているからダルいのだけれど、こうなるとただ呼吸して、困苦を味わうためだけに生きているような気がしてまう。肉体的にダルいと精神的にもダルい。ありとあらゆる意味でダルい。横になっていても、仰向けになって本を読んでいるとときどき脾臓の辺りを内側から引っ張られるような違和感を覚えて、それが嫌に気になって休まらない。癌細胞によって膨れ上がった脾臓を抗がん剤で4ヶ月で急激に縮小させたせいなのだろうか。いずれにせよ、いい気分はもちろんしない。そんなわけで起きたのは10時、予告どおり今日は業務は休み、出かけたのは昼にスーパーまで買い物に出ただけ。後は前述のように丸一日ダルさに悩まされ続けた。恐らくステロイドが抜けた反動だとは思うが、今日はほとんど動いていないのでそれもよく分からず、夜になってあまりにも調子が悪いのでもしかしたらまた血圧でも下がっているのか、とも思った。熱も計ってみたがなかった。そんな調子なので音楽を作るどころか、精神的にヘタり過ぎて音楽を聴くことすらままならなかった。イアン・マキューアンの「贖罪」を休み休みちょっとずつ読んでいただけ。これほどまでに精神的にも煮詰まるのは、もちろん体調が悪いのが一番なのだけれど、いまどき学生ぐらいしか住まないであろう狭い部屋であることと、近所に気分転換をするような公園とか、川とか、そういった緑がない環境によるものだと思う。遊歩道までは片道9分ほど歩かなければならず、この暑さではしんどい。引っ越してからまだ1度も行ったことのない、近所の喫茶店に足を向けてみようかとも思ったのだが、結局行かなかった。心配していたとおり、休んだら休んだで、何もしないとかえって煮詰まるし身体にも来る。かといって、ステロイドの反動が一番来るのは恐らく明日から明後日にかけてだろうから、一体明日はどうしたものかと思う。

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