迷い道

6月3日、土曜日。

9時53分起床。迷う夢を見た。それもちょっとやそっとじゃなく、目的地とはまるで見当はずれのところに来てしまい、大きな湖を迂回していた。南へ向かいたいのだが南がどっちか分からない。とにかくまったくとんでもないところに来てしまったことは分かる。軌道修正してもいつ目的地にたどり着けるのか分からない。途方に暮れているところで目が覚めた。

午前中は調子が悪く昼寝少々。

まずはサンプラーであるKontakt上で動くドラム音源をパラアウト(キックやスネアといったものを別チャンネルに出力する)するところから。最初がとにかくめんどくさい。が、そこを何とかすると後はなんとかなる。しかし、Kontaktの最新バージョンにしたのにこのめんどくささは一体。

その後の日中は例によってプラグインを調べていたのだが、危うくひとつ買いそうになり、とにかくトライアルで徹底的に試してみなければと、ずっとミックス作業。途中で、果たしてそのプラグインを使わなくても同じ音が作れるのかという作業に切り替え。夕方までかかりきり。

夕方、町内の親戚がさくらんぼを持ってきてくれた。毎年のことではあるが、もうそんな季節かという感じ。そういえば6月。

夕食は町内のラーメン屋で冷やし中華を食べる。何年かぶりで行った店だが、意外と当たりだった。冷やし中華は具が多いのが正義。

夜はNetflixのオリジナルドラマ「THE DAYS」の続きを見る。とにかく恐ろしい。ただただ恐ろしい。

もう30年以上前になるが、当時スティーヴン・キングと並ぶベストセラー作家だったディーン・R・クーンツが「ベストセラー小説の書き方」という本を出した。その中でクーンツは、主人公をとにかく追い詰めろ、徹底的にこれでもかと追い詰めて、もうこれ以上酷いことは起こらないだろうと思ったところで最悪の事態がやってくる、という風に描け、と書いていた。黒澤映画の初期の手法も割とこれに当てはまる。

「THE DAYS」は福島第一原発で実際に起こったこととはいえ、次から次へと最悪なことが押し寄せてくる。想像を絶することが現実として次から次へとやってくる。その現場にいた人たちはどう向き合っていたのか。一体何が起きていたのか。結局僕たちは、これまで何が起こっていたのか、何が起こりつつあったのか、知らずに生きてきたのだった。「線量」や「除染」がどれほど恐ろしいものなのか、あれから12年経って、今知ることになる。

そういえば今日から「Main Street」と「December」の2曲がシングルとして配信リリース。

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