血痰

6月17日、土曜日。

10時30分起床。このところ毎日体調が悪いと書いているが、今日は最悪だった。何しろ、起きてすぐに血痰を吐いた。で、例によって朝食後だるいのか何なのかよく分からない不調で身体が動かず、ソファで寝込む。今日は午後3時ごろまでほとんど死体同然だった。まったく動けず。

夕方近くなってようやく起きてはいられるようになり、むしろ身体を動かした方がいいかもと思って予定通り庭のイタドリの伐採をしたら、ただでさえ具合の悪い人なので10分で完全に息が上がり、その後夕食時まで手がぶるぶると震えた。

夕方二度目の血痰。さすがにここでググってみると、真っ先に「肺がん」という言葉が目に入る。風邪や気管支炎でも血痰が出るらしいが、喫煙者は肺炎とか重篤な病気の可能性があると。これはやはりヤバいかもと病院の救急外来に電話して、看護師と話してみるが県立中央病院にかかっているという話をしたせいかあまり急を要することという感じにもならず、まだ続くようなら内科の医者にかかった方がいいという話で終わった。

今日の前半は本当に具合が悪かったので、自分もこれまでかと思ったくらい。肺がん云々を考慮すると、もしかしたら自分の残りの人生はそれほど長くないのかも、とぼんやりと考える。これがリアルなのはそれほど恐怖心を覚えないこと。11年前に悪性リンパ腫という血液のがんだと診断されたときも、恐怖心はなかった。死が具体的になると案外と恐怖心はなくなるものである。

結局夜まで計2.5回の血痰(3回目は薄かった)。不思議なことに夜になって動けるようになり、曲のミックスのし直しとかをできるようになった。

残りの人生がさほど長くないとなると、会いたい人には会っておきたいし話したい人とは話しておきたい。そういう意味でもキーボードのヤマザキからの返信が途絶えると不安になる。バンドの曲もそう長くは作れないのかも、などと思うし。

とりあえず胃潰瘍の可能性も考慮して、今日から胃酸を抑えるネキシウムを飲むことにした。煙草は辞めない。吸いたくなくなるまで。やりたいことはできるだけやる。

しかし、もうすぐ終わると考えると、これまでの人生はどうにも箸にも棒にも掛からぬ人生だったなと思う。

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