長い話

2月26日、月曜日。

9時15分ごろ起床。

午前中母と面会。今日は母の部屋での面会だったが、担当職員に食事も飲み物もほとんど摂れていないのでもう看取り介護にするか病院にするか決めて欲しいと言われた。実際母はたった一週間でも見るからに弱っていて、いつ亡くなってもおかしくないように見え、僕はベッドの脇でボロボロと泣いてしまった。母はまだボケてもいないし受け答えもするが、もう長くは生きられないのだと。母の人生は終わりに近づいているのだ。夕方会社から帰宅した弟と電話で話し、このまま母が餓死するのを見守るわけにはいかないから病院に移すということに決めた。弟が妙に冷静だったのは、僕がまたボロボロ泣いたせいだろうか。明日担当職員に電話して、10年間いた特別養護老人ホームから病院に移すという話をする。

今日韓国ドラマ「私の夫と結婚して」全16話を見終わり、長い話にもいつか終わりはあるのだと思った。なんだかんだ、物凄く欲張った話ではあったが。途中いかに酷いことがあっても、最後がハッピーエンドならいいのだろうか。このドラマは人生をやり直す話だったが、現実には時間は巻き戻らない。人生もまた、ハッピーエンドならそれでいいのだろうか。長い話のように人生にもまた終わりがある。このドラマで印象に残ったのは、主人公の「運命なんて怖くない」という言葉だが、そりゃ、やり直せるのなら怖くないだろうな。未来は本当に不確定なんだろうか。変えられるものなのだろうか。

夜、バンドの新曲をYouTubeで公開。5拍子のボサ。ファーストアルバムにもボサを入れたのだがいまひとつ受けがよくなかった。この手のものはいかによい演奏をしても凡庸に聴こえるのだろうか。それとも単に、南米系というかラテン系の受けがいまひとつなのか。この曲の弦は本職のアレンジャーである陽太郎にアレンジしてもらった。タイトルはバルガス=リョサの「緑の家」。

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