煙草

6月29日、日曜日。

10時14分起床。確か6時台に一度目が覚めて二度寝したと思うのだが、誤差が凄い。

最近なんとなく気にはなっていて、うっすらと気づいてはいたんだが、今朝改めて思ったのは朝食後の珈琲と煙草が美味しくなくなった。別に不味いと感じるわけではない。ただ、一日で一番美味しいはずの朝食後の一服がそれほど美味しく感じられないというところが問題。もしかして禁煙のサイン?とか考えたりもしたが、要はそれだけ体調が悪いということなんだと思う。珈琲ですらそれほど美味しいと思えないのだからこれは結構深刻。自他共に認めるヘビースモーカーであり、かつ生豆を自分で煎ってブレンドしているくらいの珈琲好きでもあるのだから。

実際、誰に訊いても珈琲と煙草はセットじゃん、と言う。とはいうものの、先般東京にバンドメンバーに会いに行ったときとか、カフェで煙草なしで珈琲を飲んだりしたが、それで死ぬほど煙草が吸いたくなったかというとそうでもない。ただ朝はやはり珈琲を飲みたいし、特にパンを食べると間違いなく珈琲を飲みたくはなる。で、食後は煙草を一服したくなる。いずれにしろ、珈琲と煙草の相性がいいのは間違いない。倉本聰に訊くまでもなく。

自分が煙草を吸い始めたのは高校生のときからだが、元々なんで煙草を吸おうと思ったかというと、父がヘビースモーカーだったので大人は煙草を吸うのが当たり前と思っていたからだった。実際のところ、昭和の時代の男性の喫煙率は80%を超えていたし、どこに行っても灰皿があった。昭和のヘビースモーカーというのは今の比ではなく、両切りのピースひと缶(100本)を一日で吸う人とかも普通にいた。両切りというのはつまり、フィルターなしということだ。

有名なところでいうと映画監督の市川崑は超ヘビースモーカーで、そのために前歯を一本抜いて(煙草をくわえるため)一日100本ペースでそれでも100歳近くまで生きた。もっとも最晩年は禁煙していたという噂もあるにはあるが。ただ彼の場合は例外で、大概の昭和のヘビースモーカーはガンとかでそれほど長生きはしていないのかもしれない。とはいえ、うちの父親はガンで死んだわけではなく、干し柿を喉に詰まらせて84歳で亡くなった。たぶん、干し柿を食べなかったらもっと長生きしていたかもしれない。

煙草が美味しいと感じられる、つまり煙草を吸いたくなるのは、まず食後、それにストレスを感じたとき、それとストレスから解放されたときだ。いずれにせよ煙草自体が何千年と続いているのは、それなりにストレスを緩和するなりの効用が(ニコチンに)あるからだろう。

最近の自分はとにかく朝起きたときから半日ぐらいは体調がとにかく悪い。なので、夕方近くなってから夜にかけて体調がましになってから煙草を無暗やたらと吸いたくなる。今の体調は恐らく心因性のものだが、要はメンタル自体が結構デフォルトで酷い状態にあるので、それも吸いたくなる要因だと思う。

そんなわけで、いまだにヘビースモーカーでいる理由はフィジカルな依存と精神的な依存の両方であって、例えば前者に関してはVELO(ニコチンパウチ)を口に含んでいる間はなんとかなる。今日は一瞬、煙草を辞めてVELOのみにしようかと頭をよぎった。などと言いながらついさっき、煙草をワンカートン買ってきたばかりなのだが。

父は死ぬまで煙草をやめなかったし、煙草をやめるくらいなら死んだ方がましだと言っていた。俺より20歳年下の元部下の木内(シンガー)は、絶対に煙草はやめません、ひと箱1000円になっても吸います、と言っていた。

考えてみるともう47・8年もしこたま煙草を吸い続けてきたので、健康的な側面を考えるといまさら禁煙したからといって健康になるわけでもない。なので、それはあまり禁煙する理由にはならない。12年前に実家に戻ってきたときに4ヵ月禁煙したのは、風邪をひいて煙草が不味くて吸えなくなったのがきっかけだった。この機会に禁煙するかな、と当時は思ったのだが、結局いつまで経っても煙草を吸いたいという欲求は変わらず、吸わなくても常に煙草を持ち歩いてはいたし、最終的に4ヵ月後にまた吸い始めたのも煙草を吸う人生の方が豊かなのではないかと思ったからだった。

……というようにヘビースモーカーである理由はかくもあるのだが、もしかすると禁煙して珈琲もインスタントコーヒーで済ませる、なんてこともあるのかもしれない。煙草も珈琲も金がかかるから。

という具合に、以前だったらfragmentsに書くぐらいの長文になってしまった。

それはそうと、昨日配信申請したバンドの新譜「Everything」だが、今のところ判明しているところではApple MusicとAmazon Musicでは今日からもう配信が始まっていて、早くてびっくり。ところが、一番音がいいとされているAmazon Musicで聴いたところ、全曲聴いたわけではないが少なくとも2曲で音が割れていたので大ショック。もしかしたらこれがバンドの最後のアルバムになるかもしれないし、今のところギタープレイヤーとしての自分にとって、下手くそながらも最高傑作(自分基準)になっていると思っているので。ちなみにApple Musicの方はまだ聴けていないのと、Spotifyはこれを書いている現時点ではまだ配信していない。

追伸:今Apple Musicで聴いてるが、こっちの方は大丈夫そう。

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