抑うつ、帰郷案

1時就寝、7時40分起床。数字の上では最近ではまずまずの睡眠時間にも思えるが、起きるときに非常に眠く、このまま寝ていたいと強く思ったため、この程度でそんなことでは会社勤めなど覚束ない……と、今の僕はそういう発想に至ってしまい、朝から不安になる。

今日という1日を物凄く大雑把に書くと、午前引越しの準備、午後歯医者、夜ネットで調べもの、以上って感じだ。前述のように朝から不安感を覚えたため、午前の早いうちに安定剤のソラナックスを飲んでしまう始末。それでも今日は終日不安感に苛まれた。とにかく思考がネガティブだし、何事もパーフェクトじゃないと不安を覚えてしまう。特に自分自身に対して。抗うつ薬のリフレックスを飲んで、プラス安定剤も飲んでこれなのだから参る。ちと途方に暮れる。一体どうしたらいいのか。夜、ネットでソラナックスについて検索していろいろ読んでみると、今の自分が典型的な抑うつ状態であることが分かる。結局のところ、強いストレスにさらされているということだ。意識するにしろ、無意識にしろ。だからその元を断つ工夫をしなければならないのだと思う。

最近の一連の抑うつ状態の始まりは、最初は抗がん剤治療の終了がきっかけではあったけれど、近頃の酷い不安感は業務から足を洗おうと思ったことがわりと引き金になっている気はする。一番のストレスは、自分が無職である、ということだ。今の僕はこの状況に耐えられなくなっている。じゃ、また業務を再開すればいいのかというと、ことはそう簡単ではないと思う。何かの拍子で、理想的な会社に拾われて理想的な仕事に就く、などということがあればほぼ解決するのだろうけど、論理的に考えるとそういうことはほぼ起こりそうにないと思える、もしくは分かっていることがストレスなのだ。不安感に駆られて、今日は田舎に何度も電話してしまい、父親とも母親とも話した。で、今の僕の精神状態を鑑みて、当座の暫定的な解決案として両親が強く勧めるのはこっちを引き払って田舎に帰るということである。なにしろ今の僕は毎日、とにかく今の状況から逃げ出してしまいたいということで頭が一杯なのである。と改めて書くと、いかに今の自分がへっぴり腰なのかが分かるが、まあそれだけ精神的に煮詰まっていることは確かだ。だからこの田舎に帰る案というのは、業務から足を洗うのであればなかなかに魅力的ではある。少なくとも現在よりは多少気が楽になるであろう。だが、よくよく考えてみると、前述の根本的なストレスであるところの、「無職である」という問題の解決にはならない。その辺が非常に悩ましいところで、逡巡の原因となっている。

両親が2人とも80を超えて高齢になり、いずれはどっかのタイミングで田舎に帰らなきゃならんだろうな、とは以前からぼんやりと思ってはいた。どうやらそろそのタイミングがやって来たと考えるべきなのだろうか。しかし、田舎に帰ったら帰ったで、こっちにいるよりもさらに仕事に就くことは難しくなるだろう。それはそれとして、田舎で堂々と無職でいてのんびりするべきなのだろうか。今の抑うつ状態から脱するためには、それでもいいのかも知れない。当座は。この、当座は、というのが厄介だ。そのままずるずるとその状態が続くと、今度は例の老後の不安という奴がやってくる。今のネガティブな状態でそれを考え始めると、生きるとはどういうことか、って具合に生きること自体をネガティブに考えてしまうから困ったものなのだ。ことここに至って、いかにして開き直って能天気になるか、というのが目下直面している課題だ。論理的に考えれば、いくらあれこれ悩んだりしたところで、結果にはさしたる影響はないだろう。あるとすればむしろ悪い影響を及ぼすと思われる。だから結局のところ、ネガティブな材料は一旦忘れて、ポジティブなものを拾い集めてポジティブに考え、行動し、決断するしかない。だからもし田舎に帰ることになっても、それをポジティブな決断として実行するしかない。果たしてそれが出来るかどうかだが……かなりアバウトに、いい加減に考えないと難しいだろうな。今日両親となんとなく話したところでは、その決断は早ければ1月にあるCTの検査結果が出た後、みたいな話にはなってるが少なくともその辺までは社会復帰(この言葉は書くとかなり照れる)を目指している限り、こっちでの就職活動は続ける。もちろんやるだけのことはやる、ベストを尽くすべきなのだが、なおかつ焦らずのんびりやるべきなのだと思う。のんびりやるべきだというのは、焦って性急に結論を出す、つまり中途半端が一番よろしくないということだ。中途半端な結論・決断は中途半端な結果しか生まないだろう。だから、とにかく一刻も早く現状から逃げ出したいというのは一番よろしくない考え方なのだと思う。むしろ現状とポジティブに向き合うことこそが必要なのだ。

うーむ、ただでさえ最近の日記長いのに、さしたることをやっておらず、なんとなく不安感に苛まれただけの一日であったにも関わらず、随分な長文になってしまった。まあ最近の日記の傾向からして、読んでる人はあんまりいないとは思うけど。これで春先に田舎に引っ込んだら、もう誰も読まなくなるだろうな。それはそれでいい。元々これは日記あり、記録であるのだから。気分的なところの本心を言えば、田舎に帰ってのんびりと業務をやるのが一番気が楽だな、とは思うのだが、それだけは出来ない。何故なら両親は僕の業務のことをまったく知らないから。話せば卒倒するだろう。ん? そうか、10年ぐらい死んだふりをして、老後は業務をして過ごすって手もあるな。うむ、しかしそれにはそれまでにタネ銭を貯めねばならぬではないか。うーむ、所詮中途半端の域を出ないアイディアだな。とにかく、引越しはもう目前に迫っている。引っ越して落ち着けば少しはマシなアイディアが湧くかも知れないし、状況も変わるかも知れない。と、少しだけポジティブシンキングをしてみる。あ、来週と再来週に面接の予定が入ってるけど、どちらも辞退するつもり。ポジティブにね。

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