隔離

雨。今年の梅雨は雨が少ないと思っていたのだが。予報によると明日も雨っぽい。今日の外出は買い物に出たのと母のところに行っただけ。ほぼ一日中家に篭っていたので夜になって精神的に煮詰まる。まるで自分が世界から遠く離れたこの世の果てにでもいるような気分。何をしても身が入らず、落ち着かない。収まりが悪い。ひとつは今日の母が少々いらいらしていたということもあるだろう。ただそれだけで僕はいたたまれなくなる。安穏とはしていられなくなる。

10時過ぎに起きた。昨夜はブラジル×チリの試合を最後まで見てしまったので寝たのは4時。PK戦までもつれ込み、凄い試合だった。W杯で勝ち上がるにはあれぐらいのスピードと運動量がないとダメなのだなと改めて思う。

内容はもう忘れてしまったがなかなか面白い夢を見たので続きが見たいと思い、12時ごろにソファで昼寝、すると完全な続編ではないもののどうやら夢の続きらしきものを見た。目が覚めると3時を過ぎていた。唖然。遅い昼食を摂り、2階の自室から探し出してきた熊切和嘉の処女監督作品「鬼畜大宴会」のDVDを久しぶりに見た。その後は何をするでもなく、「ツイン・ピークス」を休み休み見たぐらい。世の中と繋がっていない感半端ない。夜になってキーボードのヤマザキに電話してみるが相変わらず留守電。真面目な話、世界から隔離されている感覚。もうすぐオランダ×メキシコの試合が始まるがこれまた最後まで見たら時差ボケ状態になるだろうなと思う。

よっぽど安定剤を飲もうかとも考えた。この行き詰まり感は不安感なのかもしれないと思って。FXを始めたころ、いろんなサイトを見ていると「リスク・ラバー」という言葉に行き当たって、ああ僕はこれかもしれないなと思った。長いことギャンブラーとして生きてきたので、常にリスクを背負っていないと落ち着かないというか逆に不安を覚えるという。とどのつまり、こういうのを因業と呼ぶのだろうか。

J.G.バラードの短編集「時の声」に戻ったのだがどうも落ち着かないというか精神衛生上よくないように思え、父の書棚の世界文学全集からサマセット・モームの「人間の絆」を読み始めたのだが、ふとウィキペディアでモームを調べると同性愛者とあり気持ちが引いてしまった。かつて「月と六ペンス」を読んだときは素晴らしいと思ったのだが。人間知らない方がいいこともある。

そろそろ6月も終わるな。


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