殺人犯はそこにいるのに

清水潔「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」読了。例によってツイートを引用。

ちとネタバレっぽいが。しかしながら本当に現実というものはときとして唖然とするしかない。ちなみに、本作の中で前作「桶川ストーカー殺人事件―遺言」の梗概が書かれているので、順番としては「桶川」→「北関東」という風に読むのがいいかと。いずれにしても本当に面白いのはディテイルなので、例えばウィキペディアとかで事件の概要を知った上で読んでも十分に衝撃を覚えるはず。いずれの事件にしても、一人のジャーナリストが丹念に取材して明らかになることが警察や検察、司法という組織が束になっても暴けないという構造が抱える問題、ただただ驚くしかない。先入観と組織構造というものの恐ろしさ。まったく、こんなことがあっていいものだろうか。例えば国というものが実はただの概念・構造でしかないように、組織あるいはシステムというくくりにした途端に正義も真実もどこかに置き去りにされるという面妖な事実。置いていかれるのは被害者やその家族という個人だ。

今日は10時過ぎに起床。快晴とまではいかないまでも晴れていたのでいつぞや行った由良海岸に海を見に行ってきた。僕の記憶では前回車で片道1時間半ぐらいという印象だったが、2時間近くかかった。それにしてもガソリン、前回入れたときよりリッター辺り10円以上値上がりしていて唖然。

月山までは怪しい天気だったが朝日連峰を越えると日本海側は晴れて暑かった。気の早い人が砂浜で海水浴をしていた。今日は前回来たときより人は少なくまばら、潮の匂いを嗅ぎたかったのだが何故か海岸に降り立っただけでは匂わず、白山島に歩いて渡るとようやく場所によって潮の匂いが。飛び交っているのがカモメなのかウミネコなのか僕には判別出来ない。今日は島にある白山神社にお参りした。海岸を30分ほど歩くとくたくたに。

yura

海から戻るともう夕方だった。夕飯を済ませてから母のところに行くと、今日の母は穏やかでいい表情をしていてほっとする。夜は前述の「殺人犯はそこにいる」を一気読み。次は何を読もうか。夜半から雨。


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