Givin’ it up

日曜日。

本来であればまだ今日の日記を書くのに適切な時間ではない。何故なら今日はまだ何もしていないからだ。

昨夜寝たのは3時20分ごろ、出来れば10時近くまで眠りたいと思ったのだが8時40分に起きてしまった。なので朝食後はあくびを連発、すぐに諦めの境地に。眠気に対して不戦敗といった面持ちだ。とっととソファで毛布を被る。が、なかなか寝付けなかった。しかしどういうわけか躍起になって寝ようとして、まるで朝から昼寝することが目的のようだった。結局、目が覚めると正午だった。そんなわけで今日も僕は午前中という時間を失った。

2日続けて朝食後にすぐに寝て、目を覚ましてすぐに昼食用のサンドイッチを作って食べるという具合。昼食を済ませて腹が朽ちるとまた眠気が。ぽかぽかと暖かい陽気がそれに拍車をかける。窓際の一人掛けのソファでフィッツジェラルドの短編集を読むが眠気にくじけそうになる。午後もひたすら眠気との戦い。これはもしかしたら昼夜逆転しつつあるのだろうかと思った。本日は5時からアジア大会の男子サッカー、日韓戦があるので母のところには3時ごろに行こうと思っていた。しかし3時ごろに眠気のピークが来たのでこの日3杯目のコーヒーを飲み、無理やり心拍数を上げた。

これがよくなかったのだろうか、3時40分ごろに母のところに着き、エレベーターの中の鏡で自分を見るとやたらと顔色が悪い。で、母のところで僕は調子を崩し、具合が悪くなってしまった。食堂(ホール)のソファで母と少し大相撲を見た。テレビの前には大勢の老人がいたが、老人ホームの老人たちというのは一言でいうと大友克洋の漫画の一コマのようである。欣喜雀躍といった風情がない。初入幕で優勝を争うモンゴル出身力士が千秋楽で勝っても誰も盛り上がっていない。そのうち母をトイレに連れていき、部屋に行きたいというので連れていく。二人で日当たりの悪い部屋のベッドに腰掛ける。やけに静かでひっそりとしていた。僕は気分が悪くなりかけていて正直ふらふらというかへろへろだった。母は僕の髪を撫でながらお前が可哀想だとしきりに嘆く。しかし本当に可哀想なのはもちろん母の方だ。僕は本当にただの具合の悪い人になりかけていたが、それでもサッカーに間に合うように特養を後にした。

帰宅して、青ざめた顔で台所で韓国対日本の試合を見る。U-23にオーバーエイジを加えた韓国に対してU-21、それもベストメンバーではない日本が劣勢なのは最初から分かっていた。今日は特に攻撃の核となる中島が不調、チーム得点王の鈴木武蔵には厳しいマークがついていた。しかしそれでも韓国のフィニッシュの精度のなさに助けられた感じで双方無得点のまま試合は進み、終盤にPKで失点、結果1-0で日本は敗退。まあしかし、日本のパフォーマンスは先日のパレスチナ戦に比べると決していいとは言えなかったがよくやった方だと思う。実際問題としてJの各チームから一人という制約で出来たチーム、この年代でも南野や久保といった選手を入れればもっと戦力は上がったはずだし、韓国のようにU-23で海外組も含めるとすればさらに全然豪華なチームが出来たはずだ。内容結果ともにそれほど悲観するものではなかった。しかしながら、予選から通して安定したパフォーマンスという点では今回の選手たちは出来なかった。ただパレスチナ戦のように攻撃陣が上手く機能したときはいいサッカーをしていたし、植田、岩波、遠藤といった守備的な選手は総じてよくやったと思う。

という具合に体調悪いながらもなんとか試合を見ていたが腹だけはやたらと減る。試合後にレトルトのカレーで夕飯。結局夜も体調の悪さを引き摺り、何も出来なかった。終いには息苦しくなり、いよいよ肺気腫のせいなのか、もう煙草を止めなければならないのかとか思う。結局のところ今日は午前中は眠気に屈し、午後はひたすら眠気と体調の悪さに耐えていただけ。

そうこうしている間に海の向こうの香港では抗議行動が拡大して大変なことに。少しYouTubeで生中継を見ていたがやっぱり息苦しくなり閉じる。見ていると一体どうやって収拾がつくのかさっぱり分からない。昨日噴火した御嶽山といい、イスラム国といい、世界がまた歪みかけているような印象を覚える。

昨夜は日記を書いた後にそろそろ昔書いた小説を書き直してみようかなどと少しは前向きになったのだが、今日はまったく何も出来る気配がなく正直お手上げ。終日ギブアップ。何やらまた眠気が来ているようだし、単純に昼夜逆転しつつあるわけでもなさそうだ。まったく人間体調が悪いとどうにもならない。


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