紅葉を見に行く

木曜日。

昨夜寝たのは2時を回っていたと思うのだが、今朝は7時半に起きてしまった。2・3日前から寝床で本を読んでいると寒くて、2階の自室でももうストーブをつけている。結局昨日の相場のポジションは今日に持ち越し、イチかバチかの賭け。午前3時の指標(FOMC)が裏目ったらしょうがない。大方の予想通りであれば裏目る。起きてすぐにチャートを見ると驚いたことに好転してマイナスがプラスに転じていた。とはいうものの、これは丁半博打のようなもので単なる幸運、数日分ぐらいのプラスに転じたので欲張らずにすぐに決済する。今年の3月から始めた相場、最初の3ヶ月は負け続け(まあ勉強みたいなものだ)ようやくトータルプラスに転じたのは実のところ今月になってからだ。最初の3ヶ月のマイナス分を取り戻すのに4ヶ月ぐらいかかった。それで持つポジションの量は次第に小さくなっていった。今では一番多かったころの半分から3分の1以下だ。人間そうやってリスク管理というものを覚えていく。

ともあれ、5時間睡眠ではやはり眠く、午前中は2度ばかり一人掛けのソファでうつらうつらして過ごす。ちなみに書斎には普通の3人掛けのソファと窓際に置いてある一人掛けのソファとがある。昨日の酷い抑うつ状態はまだ多少引き摺ってはいるが、外は雲一つないまさに快晴、ここはひとつ気分転換に紅葉を見ながら昼食にしようとサンドイッチを作って車で出かけた。

最初は近場でいいかと思って例の町外れの山の中にある人造湖に行った。すると紅葉ではないというか、木の種類が針葉樹中心で紅葉という風景にはなってない。ひとまずそこでサンドイッチを食べる。晴れ渡る静寂の中で甲高い声の鳥の鳴き声だけが聞こえる。人造湖は冬に備えてなのか、水がほとんど抜かれていた。

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昼食は済ませたのだが肝心の紅葉を鑑賞したとは言えない。それに素晴らしくいい天気である。なので、月山方面まで足を延ばすことにした。途中から平日なのにやけに道が混んでいると思ったら、今日はやたらと道路工事をそっちこっちでしていてところどころ片側通行になっていた。前方に見えてきた月山は既に雪を被っていた。月山湖(寒河江ダム)の休憩所がひとまずの目的地。辿り着くと、降り注ぐ日差しで朝晩の寒さが嘘のように暑いくらいだった。

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景色はいいのだが休憩所のスピーカーが垂れ流すありふれたJ-POPがうるさい。帰り道で去年だか一昨年だか(たぶん去年だと思う)母と一緒に紅葉を見に行った岩根沢に寄り道、さらに以前好んで行った畑(はた)という隣町の山奥の集落に寄ってみることにする。途中、いい感じで紅葉していた。

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目指す畑は山のてっぺんにある数戸の集落、小学校とかある地区を越えて道は細い山道になりそこを上っていくと、驚いたことに道の真ん中に車が停めてあり、その傍らの路上にビニールシートを敷いておばさん(もしくは婆さん)が2人、死体のように寝そべっていた。もちろんこれでは通れない。しょうがないのでUターンする。それにしても、道の真ん中で昼寝するとはどういう了見か。

帰宅したのは3時過ぎだったか。最近は家に引き籠りがちでせいぜい母のところに行くぐらいで遠出していなかったので少しは気分転換になったような気がしないでもないが、如何せん、昨日からの抑うつ状態でどうも帰宅後もすっきりしない。今日は音楽がうるさく感じて気持ち良く聴けない。むしろストレスを感じてしまう。夕方以降は煮詰まり、スカパーの無料体験もあと3日なのに何も見る気がしないしhuluで「ブレイキング・バッド」の続きを見る気にもなれない。なんていうか、頭の中が袋小路で行き止まりという感じ。何も出来る気がしない。そんな中でも夕方相場の指値が成立、大博打を打った後なので今日のところは控えめな量のポジションにしておいたが読み自体は当たっていた。欲張らずに普通に一日バイトしたぐらいのプラスで決済しておく。この、昨日今日の抑うつ状態で強烈な閉塞感の中で一応相場をやってそれなりにプラスにしたというのは、最低限のことはやっていると評価出来なくもない。

今日の母は泣いたりというような感情のブレはなかったものの目つきが少々怪しく、言動も少しおかしかった。しょっちゅう何事か怒鳴り散らす老人がいて、食堂のソファにいるとその怒鳴り声が聞こえてくるのだが(とにかく物凄い怒鳴り声)、「あれはお前を怒っているのだ」とかそんなことを言う。結局のところ、母はなかなかまったくの普通にはなってくれないし、日によっては少しボケているのかなと思える日もある。普通かと思っても昨日のように悲観的になってしまったりするのでいずれにしても気が滅入ってしまう。母と食堂のソファに座っているときに左胸に痛みを感じ、とかくこのところは自分の死を常に意識しているのでもしかしたら俺はここで死ぬのではないかと一瞬思ったりした。一方では抑うつ状態とストレスで煙草の本数は増えて、どうもやることは矛盾している。安定剤を1錠増やしたいところなのだけれど、ベンゾジアゼピン系というのは所詮耐性が出来て量を増やさないと効かなくなってしまうので増やし始めるときりがない。実際、寝る前に飲んでいる睡眠薬(同じベンゾジアゼピン系)は昨夜とかはまったく効かなかったのだけれど、寝れているからいいかという感じ。

なんていうか、物凄く後ろ向きに生きてる感じは否めない。何か(前向きなこと)をするのにかなりのパワーが必要でまるでサイドブレーキをかけっ放しにしているような感覚。ともすれば投げやりになってしまいそうなすれすれのところに常にいて、どうしたらこの閉塞感や厭世観から抜け出して多少は前向きになれるのか悩んでいる。世の中の人がなんでそんなに前向きに生きて人生を楽しめるのか不思議に思えたりする。こんな風に毎日行き詰っているくらいならまだ薬漬けの方がマシなのかとか考えたり。

というわけでスティーヴン・ハンター「第三の銃弾」読了。最後まで読み終わっても感想は変わらなかった。結局これは一連のボブ・リー・スワガー・サーガの中の長大な蛇足であるのではないか。主役であるはずのボブ・リーがまるで脇役程度の存在感しかないし、肝心の対決自体も添え物程度、後半の大半を占める敵役の独白という構成は完全に失敗だった。銃器オタクであるところのスティーヴン・ハンターのJFK暗殺に対するひとつのアイディアを延々と説明しているだけのような作品になってしまっている。要するに長い上下巻にするほどの内容がない。小説全体の分量に対して動的なプロットの分量があまりにも少ない。ストーリー自体がおまけのようになってしまっている。

そんなわけで今もっぱら話題のピエール・ルメートル「その女アレックス」を次に読み始めたところなのだが、実際のマインドとしてはエンターテインメント系ではなくて純文学系を読みたい気分。

それにしてもここ数日、急にスパムコメントの数が物凄いのは何故だろう。それに不思議なことに日増しにアクセス数が減っているこの日記、どういうわけかたまたま更新しない日の方がアクセス数が増える。謎だ。


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