キャプテンサンダーボルト

月曜日。12月になった。今日はそれほど寒くなかったが、明日から気温が下がり、ずうっと雪の予報。

というわけで、阿部和重・伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」読了。以下今日のツイートから。

あれこれ言っているが、結局のところ滅法面白かったのだ。最近の僕にしては一気読みに近かった。そんな感じのノンストップ・エンターテインメントだった。映画の脚本とかノヴェライズに非常に近い。つまり、この面白さはハリウッド映画の面白さそのものであって、ハリウッド映画のカタルシスのクリシェをそのままなぞっていると言ってもいい。つまり、こうなればいいな、という方に話が進んで結実するという。そういう話には厳密なリアリティよりはひたすらカタルシスを求めるもの。だから感覚としてはハリウッドのアクション映画や漫画に近く、だからこそディテイルのリアリティに対していちいち「んなわけないだろ」と突っ込んだりしないわけで。ただラストはちとやり過ぎたかなと。もうちょっと必然で上手く落とし込んで欲しかった気も。まあただ、こういう小説は難しく考えずただお気楽に楽しめばいいような気はした。合作という手法を取ることによって、ダレることも隙もなく、スピード感は凄い。黒澤映画の脚本が常に4人ぐらいの共同脚本であったことを思い出す。とにかく、買って損するような本ではありません。文句なしに面白い。ただ、これでまた伊坂幸太郎を読む気になったかというとそれは別の話。やはり僕個人としてはリアリティと必然でもってこれぐらいのスピード感とカタルシスを具現化して欲しいというのがあって。

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雨は降り続いている。これが雪に変わるのだろうな。「雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう」って奴だ。こうして山形の長い長い冬が始まる。

3時半に寝て、8時45分に起きた。ここから察せられるように、当然眠かった。睡眠が足りない。よって朝食後、久々にソファで毛布を被って寝た。精神病院に入院する夢を見て、1時間半ぐらいで目が覚める。それほど嫌な夢ではなかった。一度起きて机に向かって煙草を一服するも眠気がどうにも治まらない。よって、またソファで毛布を被る。精神病院の夢の続きを見る。仏文の同級生のマユと一緒だった。精神病院と思ったところは木造の迷宮のような大きな建物で個室の居住空間は広くアメリカの古い家のようで、もしかしたら病院ではないのかもしれない。よく夢に出てくる巨大な下宿みたいなものだったかも。そこに僕とマユはいて、僕らは同じ部屋に住んでいるわけではなさそうだった。特に言葉を交わすわけでもなく、僕らは擦れ違う。まるで夢の中みたいに。

目が覚めるともう2時を回っていた。久々にソファで毛布を被って横になると思いの外心地よく、もしかしたらこのまま一日中寝てしまうのではないかと思った。なんとか起き出して台所に行き、チーズハムサンドを作って昼食を摂った。外は雨が降りしきっていた。今日も蛍光灯を買いに出る気にはなれない。かといって予報では明日から延々と雪だ。

その後は台所でノートPCに向かい、相場の指値をしてぼんやりとチャートを眺めたりツイッターのタイムラインを追っているうちに日が傾く。今日は菅原文太の訃報。

夕方成行でポジションを取り、すっかり日が落ちた5時半ぐらいにポジションをひっくり返し、今日は上手いこと利食いが出来た。6時を回り、母のところに向かうころには一旦雨は治まった。明日から寒くなるというので毛布を一枚持って行く。今日も母は落ち着いていた。

帰宅して餃子を焼いて夕食。それから「キャプテンサンダーボルト」を最後まで一気に読んだ。夜になってまた指値が成立、結局3つ成立して2つ同値決済だったがまずまず。

という具合に、今日は日中ひたすら寝てしまって午前中はほぼないも同然、後は相場を少々やって本を読んだだけの一日。2時まで寝てしまったときにはどうなるかと思ったが、それなりに相場でプラスを叩いて先週のマイナスを穴埋めしてお釣りが来たのは有難いと思わなければ。

しかし、あれだけ寝たのに夜はやっぱり眠くなる。完全に昼夜逆転しつつあるというわけでもなさそうだ。もしかして日々トータルの睡眠時間が長くなっているのだろうか。それとも今日は特別なのか。いずれにしても、明日の朝ゴミを出すのは難しそうだ。果たして目が覚めると雪景色になっているのだろうか。

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