埋もれる世界、背筋痛

木曜日。

とにかく背中が痛い。背筋痛である。もちろん、雪かきのせいだ。朝方の雪かきは思いの外重労働だった。なにしろ朝9時前に起きると、世界は雪に埋もれていた。

snow2

これは雪かき後。昨日から休みなく雪が降り続いたので30cm以上積もっていた。おまけに除雪車がどかした雪が路肩に積もってこれが半端ない。塀際には雪かきした雪がうず高く積み上がり、もはやかいた雪を持って行く場所があまりなく、しょうがないので隣の空き地のところまで運ばなければならない。道路という道路は圧雪路となって凍結し、車を運転するとすべるので怖い。

この朝の雪かきで夕方から背筋痛でどうにもならず。いちいち身動きするたびに痛い。まあもちろんそれだけ運動不足で身体がなまっているということなのだろうけど。

昨夜はあれから途中になっていたクリストファー・ノーラン監督「メメント」を最後まで見た。この、時系列を逆に再生するという斬新な手法の映画を見るのは二度目なのだが、10年以上前に最初に見たときは凄く新鮮で鮮烈な印象だったのだが今回の方がよく分からなかった。日をまたいだりしばしば中断して途切れ途切れに見たせいもあるのだろうけど、もしかしたら自分が物凄く頭が悪くなったのではないかと心配になる。それは本日、トーマス・アルフレッドソン監督「裏切りのサーカス」を見ても同じ。さっぱり訳が分からず自分の理解力が途轍もなく落ちていると思って焦る。これまた相場をやりながらひっきりなしに一時停止して見たせいもあるのだろうが、それにしても何がどうなっているのか把握出来ないまま。しょうがないのでウィキペディアでジョン・ル・カレの原作「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の筋を読んでみる。ああなるほど、っていうか、粗筋読んでもよく分からないぐらいだからもしかしてこれって原作読んでないとそもそも分からない映画なのではないか。いずれにしても相当に馬鹿になったっぽい。それは昨日の日記に書いたように本を読んでもそうで、いまだにチェーホフの「決闘」といういささか長過ぎる短編(?)に四苦八苦している。しかし、加齢のせいとはいえ、たかだか一年やそこらで人間これほど急激に頭が衰えるものなのだろうか。恐らく集中力とその持続力の欠如が相当に影響しているような気がする。とにかく集中力を維持できない。雑念も凄い。

昼過ぎにはようやく雪も止んで日が差す。しかしながら周りはすっかり雪に埋もれている。さながら雪に閉じ込められたようだ。台所に閉じ籠っていると煮詰まって、本来こういうのはよくないのだが昼過ぎになんとなく相場のポジションを持ってしまう。こうなると上がるか下がるかの50%の勝負、ただのギャンブルになってしまう。一応無難なところでひとつだけ残して一旦手仕舞い、ところがひとつ残した奴が夕方ストップに引っかかる。それから気を取り直して(一応一念発起して)ポジションを取り直し、それなりに苦労しながら最低限の日当分ぐらいは叩く。母のところに行く前に決済。

たかだか歩いても7分ぐらいの母のところに車で行くのにも、前述のように道が凍って滑るので怖い。時速2・30kgののろのろ運転でようやっとたどり着く。母は今日も例の闇雲に怒鳴り散らす爺さんの声に怯えて、あれは自分を呼んでいるのだと被害妄想に捕らわれていた。母がしかめっつらをして被害妄想傾向にあるとこっちもいささか参る。一時間ほどいて帰るが駐車場はすっかり凍っていて歩くとつるつると滑った。

帰り道、飲み物とパンを買うためにスーパーに寄り、ついでに刺身を買ってそれで夕飯。夜は相場を自重し(よく分からなかった)チェーホフを読むがなかなか集中出来ず。映画にしても本にしても、休み休みなのでなかなか進まない。

今日は奇跡的に昼寝しなかった。そのせいなのか、それとも雪かきのせいなのか、もう目が寝てきている。しかし背中が痛い。母のところで見たテレビによると今日で大雪のピークは過ぎるらしいし明日の降雪確率も2・30%ということだが、来週も雪が続くようだししばらくは雪に閉じ込められそうだ。


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