また今朝も早朝に目が覚めてしまった。で、二度寝、三度寝を繰り返す。なんとかならんのかなあ。
夕刻、業務から帰宅するころに不安感。なんとなく気分もよくないし、頭痛寸前のところまで来ている。なので、サッカーの録画予約をして、遅い昼食とも早い夕食ともつかぬ食事をして、ソファに横になった。試合まであと1時間ちょっと。しばし呆然と天井を眺めていたが次第に辛くなり、結局毛布を被って眠ってしまった。目が覚めると既に試合は始まっており、前半の途中だった。前回のバーレーン戦とは打って変わって、日本は小気味よくパスを回していた。ダイレクトパスでスピーディーに繋ぐ。トルシエ時代の日本代表を思い出す。だが、シュートが決まらない。というか、枠に飛ばない。きちんと崩しているのに決まらない。この辺は永遠の課題。逆にシリアのときおり放つミドル・シュートの方が枠を捉えていた。それでも日本はセットプレーから濱田のヘディングで1点を取り、前半を終える。後半はシリアが積極的に攻撃をしてくる。目の色を変えて攻撃してくるので、その勢いに気圧されたように日本は前半のように自在にパスを繋ぐシーンが少なくなった。などと思っているうちに、一番警戒しなければならない相手の10番にゴールを決められてしまう。DFの詰めが甘かった。前回の試合でもそうだったが、大津の攻守にわたるプレーは際立っていた。テクニックのみならず、ボールを奪われない強さはどこか本田を想起させる。で、その大津がダイビングヘッドで決勝点。とまあ、結果的には無事勝つことが出来たのだが、全体を通して、少しプレーが軽いというか、力強さが足りない印象。山村の不在も大きいのかも知れない。これはA代表にも通じることだが、ゲームメイカー(遠藤のような)の層を厚くすることが今後の課題だと思う。
大阪市長・知事のダブル選挙に橋下率いる維新が圧勝したのはちょっと意外。橋下はツイッターで感情的な長広舌をまくしたてていたし、なんか選挙前から罵り合いみたいな感じだったから。まあ確かに、民主・自民と共産党が組むというのは、なんとも奇妙な話ではあったが。イデオロギーを捨ててまで橋下という個人を引き摺り下ろそうとしたことに対する反発も多分にあったのではないかと思う。それに、維新の方針は正解か不正解かはともかく、一貫していた。
で、ジェームズ・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」読了。うーむ、前に書いたように翻訳の古臭さもそうなのだが、なんていうか、語り手である主人公がけちな悪党ということもあるのだろうが、描写が少ないのはミニマリズムというよりも作者の筆力が足りないだけなのではないか、と思った。ほとんどプロットだけで進行するストーリーはどこか映画のシナリオを思わせる。で、漢字が少ないことも考慮すると、これは長編としては字数がとても少ない。会話の占める割合も多いのですいすい読めてしまうのだが、訳者が解説しているようなハードボイルドな文学というよりも、単に軽い読み物という印象が強い。アイラ・レヴィンの初期の小説もそんな感じだった。この小説がベストセラーになったのは、読み易い、という部分の比重がかなり高かったのではないかと思う。次は村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」を再読しようと思っている。