午前中のない日の憂鬱

5月23日、土曜日。

昨夜寝たのは1時20分、今朝起きたのは8時40分。7時間以上寝ている。先日6時間睡眠でも大丈夫だったので理論上は寝不足にならないはずなのだが、朝からなにやら身体が重くあくびを連発、どうにも眠いのである。なんだかよく分からないけれど朝食後も眠くてぐだぐだでどうしようもないので、仕方がないとソファで少し寝ることにする。実際、非常に体調が悪い感じだった。こてっと寝れたのだがドアチャイムの音で起こされる。出てみるとエホバの証人の勧誘。むっとして具合が悪くて寝ているところだからと話の途中で引っ込んでまた寝る。で、目が覚めると昼を過ぎていた。こうして今日の午前中は跡形もなく消滅、朝食の後にすぐ昼食という具合になった。昼食は昨日買っておいた菓子パンで済ませる。

午前中一杯寝込んでしまったのに、一向にすっきりしない。このまま家にいるとまた寝てしまいそうだという危機感を覚え、車でドトールに向かう。ドトールで寝込むことはないだろうということで。外はやたらと暑かった。路傍の気温計は29度を指していた。体感は30度を超えている。ドトールは冷房が入っていた。カフェ・ラ・テを飲みながら宮部みゆき「ソロモンの偽証」を読む。この季節になると必ず一人はいる、アイスコーヒーのクラッシュアイスをやたらとかき混ぜ続ける奴がうざい。

結局1時間ちょっと本を読んで帰宅の途に就き、帰りがけにスーパーに寄って買い物をして帰る。さすがにドトールで寝はしなかったものの、帰宅後もどうにもぴりっとせず、夕飯を作る気にまったくなれない。それで夕飯は久しぶりに蕎麦屋で済ませる。一寸亭本店で冷たい肉そばの大盛り。やはり体調のせいかいまひとつおいしいとは思えず。一旦帰宅してお茶を飲みながら煙草を一服して母のところに。今日から普通に面会できる。

今日の母は目つきからしてダメだった。表情が硬い。話すと声が消え入りそうに小さいし話が覚束ない。こういう母を見ていると、やはり老人ホームなんかに入って元気になる人なんていないのだろうなと暗澹たる気持ちになる。

帰宅後の夜は夜で、歯がちくちくと痛み出し(ほんのちょっとなのだが)さらに憂鬱に。なんていうか、歯の不調ほど憂鬱になるものはないと思う。浦和対鹿島の試合を後半から見るが応援している鹿島は逆転負け。さらに憂鬱に。

それにしても暑い。このままだと暑くて眠れない可能性もあるので、パジャマをさらに薄手のものに替えなければ。しかし今日はいくら体調がよくないとはいっても足し算するとかれこれ10時間近く寝ているわけで、こんなことが続くと人間としてどうにもならないなという危機感を覚える。これでは生活というものが成り立たないなと。かといって、一体どうしたら体調を立て直すことができるのか皆目見当がつかないのが頭の痛いところ。

などと書いている現時点でブンデスリーガ、大迫と清武が1得点、香川が1ゴール2アシストと日本人が大活躍中。

というわけで二階の自室から浴衣を引っ張り出して着替えてみると意外と快適。浴衣なんて着るのは10年ぶりぐらいかもしれない。しかし、着物を好んで着ていた父を思い出して感傷的になる。で、やおら眠気が。一体今日はどれだけ寝ればいいのだろうか。

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