検査

12月15日、火曜日。

9時前起床。今日は母が町内の総合病院で診察を受ける日。11時に病院に行く。母は車椅子に乗って看護師と二人で待合室にいた。待っていると、仙台から弟夫婦もやってきた。2時間近く待たされただろうか、とにかく総合病院というのは具合が悪くて来ているのに待たされる。ようやく母の診察の順番が回ってきて医師に症状を伝えると、血液検査と血行を調べるために足の心電図を取ることに。

検査の結果、まず母は静脈血栓が出来てむくんでいる左足の血行が非常に悪いことが分かった。それと、血液検査から静脈血栓だけではなく動脈血栓の可能性もあるということ、心臓、腎臓、肝臓の数値がよくないということだった。それでもっと大きい病院の専門医に診てもらう方がいいということになり、県立中央病院の心臓血管外科の紹介状をもらった。夕方特養から連絡があり、金曜日に予約が取れたということだ。弟はまた金曜日も来るという。

正直気が滅入る。統合失調症を除けば大病を患ったことがない母なのに、改めていろんなところに不具合が見つかってしまった。こういうことは年齢的にしょうがないことなのだろうか。深刻に考え始めると切りがないが、僕の中にどこか諦めにも似た気持ちがある。それは自己防衛本能みたいなものなのだろうか。そんな風に考えないとひたすら気が滅入ってしまうのだった。

鬱屈してもしょうがないので、帰宅後、弟夫婦も帰ったのでひたすら相場。闇雲にポジションを取りまくってずぶずぶにマイナスがかさむという昨日と同じパターンに陥ったが、夜になってようやく少し俯瞰して見れるようになり、本日トータルでようやっとプラスに転じたところで手仕舞い。正直夕方は気が狂ったようにポジションを取っては切り、自分を見失っていた。何をやっているのか途中で分からなくなった。遅ればせながらそこから立ち直ったことはよかったけれど、どうも先日大敗を喫して以来、すっかり迷い道に入ってしまっている感じがしないでもない。

そんなわけで久坂部羊「無痛」読了。

とにかくこの人、悪乗りが過ぎるというかやり過ぎだ。文庫で600ページを超える枚数なのに、微妙な機微というものがない。話自体がまるでマンガである。えげつない描写だけはてんこ盛りなのだが、ごてごてと具だけが多いようでいてその実登場人物は存外少なく、それらの人物が強引にすべての出来事に絡んでいる。つまり、肝心の中身があまりない。登場人物のキャラクターにもストーリーにもリアリティがない。あれこれ極端に振り回した挙句の終盤の収め方はあまりにもお粗末。もう久坂部を読むことはないだろう。

それはともかく、僕自身の話になるが明後日内科で大腸検査なので検査前日の明日は一日検査食だけになる。夜、改めて検査食と前日と当日の過ごし方を確認してみて唖然。前日の明日は昼はカロリーバー、夕飯はポタージュスープだけ、それで夜に下剤を飲まなければならない。これでは地獄だ。空腹で眠れるかどうかも分からない上に下剤で何度もトイレに行かねばならない。もうこれ無理、と思ってキャンセルすることにした。看護師の話によると夜でも電話をすれば連絡が取れるということだったので内科に電話して留守電に携帯の番号と名前を残したが、折り返しかけてくるはずの電話はいつまで経ってもかかってこない。

で、結局この時間になるまで医者からの折り返しはなかった。どうしよう。このままでは明日の朝から検査食に突入せねばならんのか。もういいや、明日の朝イチで電話してキャンセルすることにしよう。今の体調と生活パターンでは、とても検査食と下剤の前日を耐えられるとは思えない。

予報では明後日から雪だそうで……。

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