12月24日、木曜日。
10時前に起きて、夕方まで業務。
クリスマスなんて糞食らえ、俺には関係ない……などと思っている時点で既にクリスマスを意識しているということなのである。その証拠に、母のところから帰り際にスーパーに寄ってフライドチキンなんぞを買ってきたのだった。ところが帰宅して夕飯に食するとこれが不味いし脂こくて食べたら胃がむかむかして太田胃散を飲む羽目になった。
いずれにせよ、クリスマスやらなんやらという日は、すべからくいかに自分が孤独かを確認する日である。問答無用で休暇になる欧米ならともかく、どっちにしてもクリスマスにいい大人が何をするというわけでもないと思うのだが、なんだかんだ意識してしまうのは世の中がそれぐらい浮かれているからだ。これが子供やその親なら分かるのだけれど、そうでもない人たちまで浮かれてはしゃいでいるのは一体何故なのか皆目分からないが、要するになんでもいいから浮かれる材料を求めているということなのか。
夜、最初はセルジオ・レオーネ監督「ウエスタン」を見始めたのだがこれがあまりにもカメラワークと間の取り方が悪くて辛抱ならず、珈琲の豆を煎りながらNHKでやっていたドラマ「ビューティフル・スロー・ライフ」をながら見した。北村一輝がいい人に見えて感心する。どこかで見たタッチだなと思ったら、先日見た映画「大停電の夜に」の源孝志演出・脚本だった。
それからスティーブン・チョボスキー監督「ウォールフラワー」を見始める。これはまあアメリカの高校生の話だけれど、映画の中で友達同士でクリスマスプレゼントを交換し合う場面があって、ああなるほどクリスマスってこういうことなのかと妙に得心する。面白い映画だけれどこのまま見続けるとまた夜更かしになるので続きは明日。
考えてみれば先日弟の嫁にクリスマスプレゼント(ネックウォーマー)をもらったし、去年も冬用のスリッパをもらった。要するに僕の場合はクリスマスプレゼントをあげる相手がいない、ということなのか。