昨日からどうも精神が脆弱になっている。まるで世界というものに触れると自分が酸化して腐敗してしまうのではないか、と思えるほど。
そんなわけなので業務も昼過ぎには切り上げ、とっとと帰宅してパンの昼食を摂ると、後は例によって頓服を飲んでソファで昼寝。いずれにせよ、あんまり早く帰ったので時間を持て余す。そんな状態で、いまだにギターの練習を続けていることだけがポジティブなことだ。この3日ばかり、ひたすらAのスケールを練習していた。12フレットからスタートする奴。理由は2つばかりあって、どうもこのポジションだと上手く弾けない、ということがひとつ、もうひとつはギターを思うように弾けない、ミスが多い、というような場合の原因が、どちらかというと左手の指が動かないというよりは、むしろ右手のピッキングの比重の方が大きいと思ったからだ。要するに、左手の指と右手のピッキングが完璧にシンクロしなければならない。速く弾くとか遅く弾くとかは関係ない。もちろん、厳密に言えば左手の指で弦を押さえてから弾くのだが、それを踏まえた上で自在に連動しなければならない。てなことで毎日スケールをひたすら弾いているのだが、どうも学生時代にハコバンで弾かないかと言われた歌舞伎町のキャバレーで、薄暗い廊下でひたすらスケールの練習をしていた、ビッグバンドのギタリストの若者を思い出す。昨日と一昨日の区別も怪しいのに、どうしてこんなことは覚えているのだろう。