5月11日、水曜日。
8時ちょうどに起きる。目が覚めて時間を確かめた瞬間に二度寝しようかと思ったのはそれほど悪くない夢を見ていたからで、すぐに眠かったら後で昼寝すればいいから起きた方がいいと考え直して起きたのだった。逡巡すること数秒。
結果的にはこれが仇になった。朝食後、相場のチャートを見て東京市場の寄り付き前に思いつきでポジションを取ってしまったのが後々まで響く。その後2時間半あまり、血迷ってしまった。3連続ストップロス(損切り)を食らう。今日はもうこの時間がすべてだった。最初のストップを食らったときはまだ取返しがつく程度だったのだが、そこから何を思ったかポジション量を増やす、ストップを倍に広げるという二重の致命的なミスを犯してしまい、もうホントに血迷ったとしかいいようがない。このお蔭で午前中で早くも300ピップスの大敗を食らう。またしてもドカンを食らったわけだが、今回ばかりは自業自得としかいえない。
さすがにあまりの自分の愚かしさにそれなりのショックは覚えたものの、立ち直れないほどではなくインスタントラーメンの昼食を食べてから気を取り直すためにソファで1時間ばかり強制的に昼寝をした。その後、夜までこつこつと小さい利食いを重ねて50ピップスほどは取り返した。逆にいえば、午前中のような大きなチョンボをやらかさない限り、ちまちまやっても40~50ピップスぐらいは取れるということだ。とにかく、金輪際ストップの幅を大きくするのはやめようと誓うのであった。特に一度ストップを食らった後にストップを大きく取るのは厳禁。
3時半ごろに母のところに行く。今日も母は不安定で調子が悪かった。僕が話しかけてもうんともすんとも言わないで呆然と目を見開いて天井を凝視して固まっていたかと思うと、僕が帰ろうとすると「お前が帰った後に何をしたらいいのか分からない」といって涙ぐむ。これは応える。ただでさえ午前中に大チョンボをやって参っているところ。正直このまま帰ってもいいものかとも思ったが、かといってずっとついているわけにもいかない。後ろ髪を引かれる思いで帰る。
夕食後はサッカーの親善試合、U-23日本対ガーナの試合を見る。まあ親善試合だしガーナは昨日着いたばかりだし、事前から大体想像はついたのだけれど、前半だけで日本が3点取るという展開になるとまでは思わなかった。案の定ガーナ弱過ぎ。特に守備が酷過ぎる。途中で相場の指値がついてしまい、相場のチャートを見ながら気もそぞろで見た後半は、メンバー交代して日本の出来も次第に悪くなったし逆にガーナは持ち直してきて双方に点が入らず、3-0で試合終了。後半なんとか持ち直したとはいうものの、今日のガーナはメンバーもそうなのだろうけどあまりにも出来が悪過ぎて仮想ナイジェリアという試合にはならなかった。
それはともかく、早々に大きな失敗をやらかしたせいでなんともユーウツな一日となった。それに母の涙も重なってとにかく気が滅入りがち。肩が重い。例によってストレスで煙草ばかりが増える。