涼気

天気予報どおり、昨日までとは打って変わって涼しい日。午後の降水確率が60%だったので雨が降る前にと3時過ぎに業務を切り上げる。外はちょうど雨粒がぽつりぽつりと落ちてきたところだった。ちょうどいいタイミングだったな、と思ったが、地元の駅に着いたころには土砂降り、ちょうどおなかも空いていたので駅ビルの中華料理屋で冷やし中華を食べる。食べ終わって外に出てみると、ちょうど上手い具合に雨は上がりかけていた。

雨上がりの夕方は窓を開けているとちょうどいい涼しさ。中途半端な時間に食事をしたこともあり、タオルケットをかけて日が落ちるまでソファで昼寝。しばらく例によって昔の音源のマスタリングなんぞをやっていたが、ジュースが切れていたしどうせ小腹も空くだろうから、スーパーまで買い物に出た。ちょっと肌寒いくらいの気温はまるで高原のようで、今の僕にはちょうどいい。そういえばずっと悩まされていた肩凝りが今日はない。急に気温が下がったので体調を崩すかと思ったがそれもなかった。昨夜は精神状態が悪く、夜中に電話できる人間が誰もいないことの閉塞感に悩まされたが、いまだにそれは頭のどこかに常に引っかかっている。それにしても雨上がりの涼しい夜は素晴らしい。例えどれだけの放射性物質が含まれているとしても、存在するかどうかも怪しいマイナスイオンの含有量の方が上回っているような気がして。世界の半分が腐っているとしても残りの半分は素晴らしい。そして、僕らはいつも素晴らしい世界の方を歩こう。そのうち不意に、夜中に僕の話を聞いてくれる人が現れると信じよう。よくよく考えてみると、話すことなんて何もないのだけれど。

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